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④ オーストリアで出産!帝王切開の出産記録 ー 入院生活中編(入院二日目)

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Photo: 薄暗い真夜中の病室で、3日目になる不眠に苦しむ筆者

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入院生活中編

入院二日目(火曜日)

手術から二日目は入院中のハイライトでしたね。

主人は朝から用事があり、しばらく病院を出たため、赤ちゃんは新生児室に預かってもらっていたんですが、まず朝7時台に看護師さん二人の訪問。

インターン風の若い方で、「歩く練習をしましょう」と。
若いインターンということで、やる気もあってとてもいい方たちだったんですが、とにかく人を支えるのに慣れていらっしゃらない…。

どこを支えたら患者さんがラクに立てるのかなどの知識がまったくなくて、これは正直、痛かった…。
今回の入院中、ダントツで一番痛かったですね。
しかも、支えてもらって体を半分起こしたところで、看護師さんの携帯が鳴り(仕事用携帯ですが)、インターンの方なんでブチることもできなかったのか、そのままの体勢で約1分間放置され。

これは、私の人生最大の痛み体験でしたね。
体をベッドに一旦戻すこともできずに、内臓が裂けそうな痛みというか。若干、気失いそうになりました。

結局この時の内臓付近の痛みが、退院後、傷口自体の痛みが和らいだ後も結構残ってましたんで、やっぱり中途半端な体勢のまま放置しないでほしい…と、つくづく思ったことでした。

ただ、これについては私にも責任があるというか、<帝王切開の後ベッドから少しでもラクに起き上がるテク>みたいのを調べておくべきだったんですよね。
どうやったら、腹筋の使用を最小限に抑えられるか、みたいなことを。
後からいろいろとググってみたんですが、やはりあるものです、素晴らしい情報が。
ダントツでこれぞ!と感動したのは、例えばこちらのページで紹介してくださっているラクラク離床法

もうね、素晴らしいの一言です。なぜこれを手術前に読んでおかなかったのか…!
帝王切開前に読むと、「ふ~ん、そうなのか~」ぐらいの感想しかないかもしれませんが、一旦お腹を切った後これを読ませていただくと、もうバイブル以外の何ものでもないですね。
一文一文が骨身に染み、「そうそう、これ!これこそ私が何より求めていた御教え!!」という感じで、感動で目頭が熱くなるほどでした。いや、ほんとに。
大変わかりやすく、ちょっと笑えるイラストなども付けてくださっていて心も明るくなりますし、こちらさえ読んでおけば、帝王切開恐るるに足らず!です。
皆さんもぜひご一読くださいね。っていうか、一読だけだと、手術前は特にピンとこないと思うので、プリントアウトして持参するぐらいされると完璧かも。

「あ~、お腹痛かった~、大変な目に遭ったわ~」などと思いながら一休みしていると、次に入ってきたのはまた別の看護師さん、手術前から取り付けていた尿道カテーテルを取るためでした。

尿道カテーテルを取る=今後は自力でトイレに行くということなんで、今しがた大変痛い目に遭った私は、「お腹が死ぬほど痛かったんですが、もう少し付けとくことってできませんかね」って聞いてみたんです。

こちらの看護師さんは相当古株といった雰囲気で、院内を陰から牛耳る、まさに「私が法」みたいな方だったんで、厳しかったですね~。
「ダメに決まってるでしょ!さっさと立って!」と言われ、手を貸してくれるでもなく、ただ単に横で見てるだけ。

さっさと立てと言われて立てる訳もなく、無意識に看護師さんの腰につかまって立とうとしたら、そこはさすがに怒られなかったですね。
「私の腰を使ってもいいから、さぁ、立って!」と。

ただ、アドバイスとかはなにもなく、腰につかまらせてもらってるだけなんで、こちらも相当痛かった…。
練習は部屋の入口までで諦め、ベッドに戻りました。

っていうか、そうそう、ここの病院、ベッドにも問題があるといえばあってですね、上でご紹介した『ラクラク離床法』が使えないところがあるんですよね。
それはずばり、ベッドの高さが変えられないこと。ベッドが上下しないんです。これは意外と大変ですよ~。
ようやく<ベッドから足を下に下ろす>まで辿り着き、あとはベッドの上下機能でベッドを下に下げ、足を床に付けて…と進みたいところが、上下機能がない訳ですからね。
しかもヨーロッパのベッドなんで、日本の病院のものよりたぶん高め。ベッドから垂れた足から床まで、軽く20センチぐらいあるんですが、これはもう仕方なく、軽くピョンっとジャンプして床に着地するしかないんです。
足をベッドから垂らしておくだけでも腹筋が使われて痛いのに、そこからさらにジャンプする、これははっきり言って痛いです。
次回があるなら絶対、IKEAの子供用踏み台みたいなのを持参しようと思いました。
まず踏み台に足を下ろすことができれば、足をぶらぶらさせておくよりずっと楽だと思います。

さて、気を取り直して、次に入って来た人はですね、今度はやっとリハビリを専門としているおばさまでした。

ベッドに横になってしまうと、また起き上がり足をベッドから下ろすのが大変なんで、私は足をベッドから下ろしたままにして、ベッドに腰かけてる状態で過ごしていたんですが、おばさまが「まだ部屋から出てない?!ダメじゃないの!さ、下りて!」と促してくるため、また頑張って下りましたよ、ベッドから…。

ただ今回は、すでに足をベッドから下ろしていたため、一度にかかる負担が軽く済んだのもあって、ベッドからの20センチジャンプも前2回よりは楽にクリア。
三度目の正直じゃないですが、人間2回も失敗するとそこからだいぶ学ぶもので、どうしたら痛みを最小限に抑えられそうか、ここだけ痛いのを我慢すれば大丈夫、とか工夫できるようになるんですよね。

その後、おばさまと娘がいる新生児室(100メートルぐらい離れてる)目指して歩きましたが、さすが専門の方なんで、支え方が絶妙なんでしょうね。
ちょっと手を添えてくれているだけでしたが、看護師さんに支えてもらった前2回とはまったく違いました。

100メートル自力で歩けたことに感激し、おばさまにハイテンションでお礼を言ったら、ニコリともしなかったおばさまがちょっと笑ってくれました。

最後に、「明日はまた、いいトレーニング法を教えてあげるから」と言って去って行かれましたが、その後は結局一度も会えなかったですね。
とにかく、いつ誰が来るのかまったく予測ができないんで、たまたま部屋にいなければそれでおしまい。再度時間を擦り合わせて…なんていうのはない病院でした。

その後はもう嬉しくて嬉しくて、部屋の中やら、病院の廊下やらを行ったり来たり行ったり来たり、動物園のシロクマのように右に左に歩き回ってましたね。
一回立ってしまえば、却ってあまり痛みは感じないもので、もう、早く病院を去りたい一心で、ひたすら歩く…。
もちろん、却って悪化してしまはないように、様子を見ながらというのも大事ですね。

あとはそうですね、病院のベッドって囲いがあるんですが、私が寝ているだけならまず落ちる心配もないですし、足の下ろしやすさを考えて、足側の囲いを下げておくようにと看護師さんに言われていました。

囲いの上げ下げって、結構重くて力がいるんですよね。下げる方はなんとか一人でできても、上げる方は痛すぎて無理。

ところが逆に助産婦さんは、「胸に乗せる赤ちゃんが落ちないように、囲いは絶対いつも上げておいて」と言われていたんで、結構板挟みになってましたね。
看護師組と助産婦組の意思疎通・情報交換があまりできてないというか…。

一人で頑張ってベッドに上がり、赤ちゃんを抱いて母乳をあげる、でも囲みを引き上げることは痛過ぎて無理、どうすればいいのだ…みたいな、些細なことに結構気を遣ってました。
いちいち囲いの上げ下げのために看護師さんを呼ぶのも、悪い気がしてしまってねぇ~。

ここら辺が結構日本人的な気の遣い方かもしれませんが、こんな場合、変な気は遣ってないで、ガンガンお願いしていいんだと思います。必要なことならば。

他のママさんたちを見ていたら、「替えのおむつがなくなったから持って来て」だけのために、ナースコールで助産婦さんを呼び出したりしてましたし。
私だったら、自分で取りに行っちゃうでしょうね。
だって助産婦さん、呼び出されて一旦来て、おむつ取りに戻ってまた来て、って二度手間ですもんね。ちょっと申し訳ない…。

お昼過ぎには主人も戻って来ましたが、どうも体調がよろしくない、出産のストレスらしく(出産したのは妻ですが…)その日は宿泊せず。

主人が一人で赤ちゃんを連れて新生児室へ向かうと、もうなんだか、にわかスターみたいな扱いで、助産婦さん方が手取り足取りいろいろと手を焼いてくださるそうなんですよね。
「男性だからできなくて当然よね」という感じで、おむつも替えてくれれば、ミルクまで飲ませてくれたり。

私に対する扱いとは違いましたね~。笑 私が一人で入って行っても、特に声をかけてもらえるという訳でもなく(まぁ、別に声かけてもらおうなんて甘い考えはもってないつもりなんですが)、「あの、おむつは…」と尋ねると、「あっち」と顔の向きで指示されるだけ。

おむつ台に辿り着いて、我ながらめちゃくちゃ手際悪く(なにせほんとに初めてなもので…)もたもたやっていると、「まずは<使い捨てペーパーを敷く>でしょっ!敷かなきゃおしりが冷たいでしょっ!当然でしょっ!」と怒られました。
マンガに出てきそうな、典型的なわかりやすいいじわるキャラの助産婦さんでしたね、この方は。笑

初めて自分で替えるおむつは、新生児特有の真っ黒&濃緑色の便で溢れるがごとくいっぱいになっていました。
”あ、ここの新生児室、赤ちゃんを預かってはくれるけど、文字通り預かってくれてるだけで、世話してくれる訳ではないのね…。”とちょっと焦りました。

この日は、夜中の0時に授乳指導。新生児室に行き、搾乳機で母乳の出具合をチェック。
結局あまりまだ母乳が出ていないということで、それからは2時間おきに、ミルクを取りに行くことに。夜中、娘がしょっちゅう泣いたので、その度に病棟を出て出産棟の方に移動。なにせ部屋の壁が薄いんでお隣りの患者さんに申し訳なくて…。
結局その日も一睡もできずに(前日も一睡もできなかったんですが)、出産棟の廊下をうろうろ歩いてました。

→ 続き<⑤ オーストリアで出産!帝王切開の出産記録 ー 入院生活後編(入院三日目)>へ

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ウィーン在住。未就学児を子育て中です。
ウィーンの大学の博士課程に留学したのがきっかけとなり、今はオーストリアで結婚し、ウィーンで暮らしています。→ 少しだけ長めのプロフィール

日系の事務所・企業で、リロケーションサポート(外国に来たばかりの方が 現地での生活に溶け込めるよう手続き および 生活全般の手助けをする仕事です)を10年以上に渡り担当していました。

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