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2024年4月20日(土曜日)
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ウィーン*開催されているイベント(コンサート・オペラ・ミサ etc.)はこうやって探します!

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オーストリアのウィーンを訪ねると決まったら、「本場のオペラを聴いてみようかな?ウィーン少年合唱団って簡単に聴けるのかな?」、皆さん そんなことを思われるんじゃないでしょうか。

絶対的な「音楽の都」として君臨しているウィーン。
街を歩けば至る所に美しい音楽を演奏する人々・オペラ座・教会・コンサートホール…、
ちょっとした散歩の途中にも、モーツァルトやベートーヴェン、シューベルト、シュトラウスの暮らした家、結婚式や葬儀が行われた教会、数多の楽聖たちの眠る墓地に行き当たり、「自分もこの街で、何か聴いて帰りたいな…」なんて、そんな思いが自然にわいてくるのがウィーンという街です😊

今回はそんな、唯一無二の音楽の都ウィーンで、音楽を楽しむ方法について書いてみたいと思います。

  • 音楽はまったくの門外漢だけど、一つ二つ聴いてみるとしたら何がオススメなの?
  • 自分がウィーンを訪ねる日に観られる公演は何?
  • ウィーンの音楽イベントについて、探し方の王道ってあるの?
  • チケットって そんなに簡単に手に入るの?

そんな、ウィーンを訪ねる時に浮かんでくる小さな疑問の数々について、お答えしていければと思います。

当記事は、ご旅行前に旅行案内を1-2冊購入されて、しっかり下準備を進められているという優等生な方よりも、「もうウィーンに来ちゃってるんだけど、明日何か観れるのある?観光客対象の公演はアウト」的な、結構行き当たりばったりなのに意外と本物志向、みたいな方の参考になるかもしれません。笑

ウィーンに長く滞在している方にとっては、「なんだ そんなこと。当たり前じゃん」と思われるような内容かもしれず、また、「そんなの旅行者用のインフォメーション訪ねれば、全部一発で解決じゃん」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、まぁ実際私もそう思うんですが 笑、まぁまぁ、私がいつも日本から友達やお客様がいらっしゃった時に「こんな公演に行ってみてほしいなぁ😊」と思いながら探す、その時の方法についてつらつらと書いてみたいと思います。

チェックすべきイベントは?

まず、何をおいても外せないのは、国立オペラ座(Staatsoper)でのオペラ鑑賞ですね。

国立オペラ座(国立歌劇場)でのオペラ鑑賞

国立オペラ座 Staatsoper
Photo by Michael Kleinsasser @ Pixabay

世界最高峰のオーケストラ(演奏はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体、ウィーン国立歌劇場管弦楽団です)と歌手、バレエの総合芸術。舞台装置や衣装なども豪華そのもの。
(ちなみに、国立オペラ座のジェネラルスポンサーは、日本のトヨタレクサスOMV<オーストリアのエネルギー企業>です。)

オペラ座自体の内装も、夢のように豪華絢爛、幕間には優雅に着飾った人々がシャンパンを手に談笑し、ひと時の魔法のような非現実空間を体験できます。
これは本当に、一生モノの思い出になりますね。

国立オペラ座のチケット入手がどうしても困難だったり、
たまたま休演だったり(ほぼ毎日、年間300本以上のオペラやバレエが日替わりで上演されてはいるのですが)、
また、当日の演目が超悲劇的(ラ・ボエーム的な通常のオペラ的悲劇ならいいんですが、グロテスクな悲劇はちょっと…)だったり、演出があまりに突飛で“一生に一度かもしれないウィーンでの音楽体験としてはどうなのかな…”と私が勝手に思ってしまった場合は(どのような演出なのかは、公式ウェブサイトで当該演目の写真などをチェックすると、だいたい見当がつくかと思います)、
楽友協会(Musikverein)の演目をチェックします。

楽友協会でコンサートを楽しむ

楽友協会 Musikverein
Photo by geischlaeger0 @ Pixabay

まずは、楽友協会の大ホール(Großer Saal、通称“黄金のホール”ですね)から、そしてその後に、小ホールであるブラームスホール(Brahmssaal)の演目をチェック。

黄金のホールと言えば、毎年1月1日にNHKで生中継されるウィーンフィル・ニューイヤーコンサートの、それはもう黄金色にキラキラと煌めく超絶ゴージャスなコンサートホールですね。
この豪華絢爛さ、優雅さがいかにもウィーンらしく、国立オペラ座と同様、やはり忘れがたい思い出になるんじゃないかなと思います。

ただ、演目がたまたま、海外から来墺したアマチュアコーラスやアマチュアオーケストラ等々で、「…一生に一度かもしれないウィーンでの音楽体験で、敢えて今 聴かなくてもいいかも…」と独断で判断された場合は(独断で判断するのは私ですが…)、次は…。

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まず、フォルクスオーパー(Volksoper)、そしてコンツェルトハウス(Konzerthaus)という順番で見ていくかなと思います。

フォルクスオーパーとコンツェルトハウスの演目もチェック

フォルクスオーパー Volksoper
Photo: © Dimo Dimov/Volksoper Wien

フォルクスオーパーは、日本ではなかなか鑑賞できないオペラ・オペレッタが、上の国立オペラ座よりぐっと手の届きやすいお値段で観ることができます。

国立オペラ座と比べると、一ランク質素というか素朴というか…、国立オペラ座の天上界のゴージャス具合とはまた違って、歴(れっき)としたオペラ座なのにもかかわらず、より親しみやすい暖かさの感じられる劇場で、私にとってはウィーンで一番好きな場所の一つです。

フォルクスオーパーはドイツ語で<大衆オペラ座>といった感じの意味で、王侯貴族向き というのではなく、大衆・民衆のための劇場ですよ、というのが名称にも表れています。

私のオーストリア人の友人たちにも、フォルクスオーパーの定期会員になっていて、家族で数か月に一度 鑑賞に来る…なんていう優雅な楽しみ方をしている方々も多いです。

2000年代前半ぐらいまでは、いわゆる有名どころのオペラ・オペレッタが上演される伝統的な歌劇場といった感じでしたが、近年の大改革で、オペラ・オペレッタにとどまらず、バレエやミュージカルなどの新作も数多く上演される“ウィーンの音楽劇場(das Musiktheater Wiens)”へと変貌を遂げています。

フォルクスオーパーの演目で、もし 、

  • J.シュトラウス二世作曲の「こうもり(Die Fledermaus)」や「ジプシー男爵Der Zigeunerbaron)」、
  • F.レハール作曲の「メリー・ウィドウ(Die lustige Witwe)」、
  • E.カールマン作曲の「チャールダーシュの女王(Die Csárdásfürstin)」

といったウィンナ・オペレッタを見つけたら、迷わずチケットを買われることをお勧めしたいです。

オペレッタは“喜歌劇”などと訳されますが、特にウィンナ・オペレッタは軽妙な内容の物語とメロディーで娯楽性が強く、最後もだいたいハッピーエンド。
ウィーンの空気に浸りながらウィンナ・オペレッタを観られるなんて これ以上タイムリーなこともないですし、ウィンナ・オペレッタの上演はまさにフォルクスオーパーの本領発揮!という感じで、文句なしに心から楽しめる時間になるんじゃないかと思います 😊


Wiener Konzerthaus コンツェルトハウス - 大ホール
コンツェルトハウス 大ホール © www.lukasbeck.com

コンツェルトハウスは、上記 楽友協会に次ぐ、ウィーン音楽界の殿堂、楽友協会がより伝統的なクラシック音楽に重点を置いているとしたら、こちらコンツェルトハウスは、(比重としてはやはりクラシック音楽がメインとはいえ)、ジャズであったり映画音楽であったり、より現代的な音楽も演奏される機会の多いコンサートホールと言えるかと思います。

赤白金色を基調とした豪華な大ホール、美しい水色の壁が印象的な瀟洒なモーツァルトホールなど、こちらも息を呑むほど美しく、日本ではなかなかお目にかかれないタイプのヨーロピアンなホールなので、やはり素敵な旅の思い出の一シーンとなることと思います。

たまたまコンツェルトハウスを根拠地とするウィーン交響楽団<Wiener Symphoniker>(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とは別の団体で、こちらもウィーンフィルに次ぐオーストリア最高峰のオーケストラです)の公演がある場合は相当ラッキー!
迷わずチケットを買われるとよいかと思うのですが、“自分はクラシック音楽には実はあまり興味がない、特に聞いたことのない曲ばかりだと かなりの確率で寝る可能性がある”と自覚のある方の場合、次にお勧めしたいのが教会でのコンサートです。

ウィーンの教会・聖堂で貴重な宗教音楽体験を

聖シュテファン大聖堂
聖シュテファン大聖堂 by Unsplashhyde ciel

ウィーンのランドマーク・聖シュテファン大聖堂を始め、ウィーン旧市街の主要な教会では定期的にコンサートが開催され、曲目もモーツァルトやシューベルトのミサ曲であったり、いわゆる“コンサート”ではあまり演奏されない宝石のように美しい宗教音楽が、教会・聖堂という神秘的な空気に満ち満ちた、どこか異次元的な空間で演奏されます。

かつてヨーロッパに覇を唱えた大帝国の帝都ならではの歴史ある大聖堂、礼拝堂、教会で、かつてここで暮らし、ここで指揮した大作曲家たちの宗教音楽に耳を傾ける静謐の時間は、オペラ座での優雅な時間に酔いしれるというのとはまた別の意味で、忘れがたい思い出になるのではないかと思います。

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モーツァルトもシューベルトも、またベートーヴェンもハイドンも、数多くのミサ曲・宗教曲を遺しています。

教会は、祭壇やステンドグラス、壁画や天井画、大理石の柱などなど、息を呑むほど美しい教会美術にあふれていますし、波立つ心を静めるようなお香の香りと豊かな残響の中で聴く音楽は、特別に胸の奥まで響いてきます。

また、聖堂や教会には、それぞれ物語を秘めているところも多いです。聖シュテファン大聖堂であれば、モーツァルトの結婚式や葬儀が執り行われた教会ですし、国立オペラ座近くに立つカールス教会は、18世紀初頭、ペストが猛威をふるう中、その終息を祈願して建てられた教会です。

そんな歴史に思いをはせながら音楽を楽しめるのも、聖堂や教会で開かれる宗教音楽コンサート(あるいは ミサ)ならではですね。


上記オペラやコンサートとは別枠で考慮に入れたいのが、ウィーンでは外すことのできない“歌う親善大使”ウィーン少年合唱団の公演です。
“ウィーンと言えばウィーン少年合唱団”、日本人的にはウィーンの街よりも有名なのがウィーン少年合唱団ですからね。笑

ウィーン少年合唱団の日曜ミサは特にオススメ

ウィーン少年合唱団 Wiener Sängerknaben
Ceva

ウィーン少年合唱団自身が所有するホームコンサートホール「Muth(ムート)」では、金曜の午後に、ウィーン少年合唱団のコンサートが開催されています(毎週ではありません)。

Muth は、ウィーン少年合唱団が生活する寮 兼 学校でもある、とても美しい白亜のアウガルテン宮殿(2区のアウガルテン公園内にあります)のすぐ近くにあり、そんな少年たちの生活の場の空気を近くに感じながらコンサートを聴くというのも、良い思い出になるかと思います。

また、私が特にお勧めしたいのが、ウィーン旧市街(1区)にある王宮礼拝堂で毎週日曜朝に執り行われるウィーン少年合唱団の日曜ミサです。

一般的には“ウィーン少年合唱団の日曜ミサ”のように言われるかと思いますが、実際ミサ曲を演奏しているのは、ウィーン少年合唱団はもちろんのこと、オーケストラはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の選抜メンバー、合唱の低音パートはウィーン国立オペラ座合唱団、 そしてオルガニスト

礼拝堂の祭壇横で、白いチャーチスモックを着てグレゴリオ聖歌を歌うのは、ウィーン少年合唱団の有志OBです。

「ウィーン少年合唱団が聴けるのか~」と訪ねてみたら、実際は ウィーン音楽界最強メンバー勢ぞろい というのが、この日曜ミサです。

聖シュテファン大聖堂などに比べるとずっと小さく、素朴で質素な印象さえ与える王宮礼拝堂ですが、そこで毎週繰り広げられる典礼儀式には、心を揺さぶられずにはいられない神秘的な何かを感じます。

もう存在しない王家の魂に未だ見守られているような、厳かな雰囲気を保ち続けているミサです。

…まぁ、ウィーンの日曜日ってお店も全部閉まっていて本当にすることないですし 笑、早起きするのが苦じゃないという方には、ぜひ一度訪ねてみてほしいなと思います😊

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ただ一点だけ、ミサの間、ウィーン少年合唱団の姿はほとんどの席からあまりよく見えません
まさしく“天使の声が空から降ってくる”的な演出で、合唱団は客席よりも後方の最上階で歌っているため、ほとんどの席からよく見えないんですよね(見える席もありますが)。

各エリアに設置されたテレビモニターには歌っている様子が映し出されるのですが、“早起きしたのにモニターでしか見られないんじゃ…”と思われる方もいますよね。笑

そういう方のために、ミサが終わった後、ウィーン少年合唱団が祭壇前まで下りて来て、最後に“締め”として1曲歌ってくれます。
これはいわばミサの“おまけ”で、歌が終われば拍手も起こり(ミサの間は拍手はしません)、ミサの間の張りつめていた空気がちょっと和らぐ瞬間です。

夏の休演期間にご注意ください!

初めて聞くと ちょっとびっくりするのですが、各劇場・コンサートホール、また王宮礼拝堂には夏休み期間というのがあります。

通常、7月・8月は夏休みということで公演が休みとなり、9月からまた新シーズンの幕開けとなります。

ウィーン少年合唱団のコンサート(上記の、金曜日に開催される Muthホールでのコンサートです)はもっと期間が短くなり、開催されるのは4月末・5月・6月、そして9月・10月のみ。

楽友協会では 7月・8月も公演自体はありますが、通常のプログラムではなく、観光用プログラムになっていたりしますので、夏にウィーンを訪れるという方はご注意ください!

情報収集は、王道のウィーン市観光局で

なんだ やっぱり観光局か、そんなことなら想像ついたよ、と思われた そこのあなた!
正解です。笑

とにかく、今も昔も変わらず最も頼りになるのが、何をおいてもまず ウィーン市観光局 です。

…“最も頼りになる”というか、ウィーンで開催されるイベントすべてを くまなく網羅して紹介してくれている組織は 他にないんじゃないでしょうかね…。
なので、はっきり言ってこちらしかない という感じ。

こちらしかない とは言っても、「公式サイトは却って不親切」という定説を覆して(?)、観光客が必要とするイベント情報のすべてを、完璧なまでにデータベース化して公表してくれていますので、もうこれ以上は必要ないという充実ぶりです。

観光立国オーストリアの底力、ここに極まれり!というのが、ウィーン市観光局のイベントデータベースという感じですね。

ウィーン市観光局のイベントデータベース

このデータベースはインターネットが普及する前まで、縦20センチ x 横10センチほどの冊子として長らく配布されてきました。

オーストリアらしく赤&白をベースにしたデザインで、久しぶりにウィーンに来られた方でも「あー、そうそう、これこれ!」とすぐに思い出されるのでは。
ちょっと細長いデザインで、同じくウィーン市観光局配布の市街地図と同サイズ。

2つセットにして小さなハンドバッグにも楽に納まり、とても便利な観光客用2大アイテムでした。
(※2023年現在、デザインが少し変更されています。)

ウィーン観光局発行のイベントデータベースと市街地図

…でした、というか、インターネットの普及した現在でも まだバリバリの現役です。
ちゃんと“紙”のままで。
しかも紙質もグレードアップしてます😊

= ウィーンのツーリスト・インフォメーション =

  • ツーリスト・インフォ<ウィーン旧市街>
    Albertinaplatz/Maysedergasse, 1010 Wien
    毎日: 9:00~18:00
  • ツーリスト・インフォ<ウィーン中央駅>
  • ツーリスト・インフォ<ウィーン国際空港>
    空港フロアマップ(到着ロビー:Ebene 0)
    毎日: 9:00~18:00

ウィーン市観光局のイベントデータベース活用方法

上に書いた“紙”のデータベースは、小さな冊子にこれまた小さな字で情報が詰め込まれているのですが、まとめ方が秀逸なので とても見やすいんですよね。

実物が手に入る方は、この“紙”バージョンにざっと目を通されると、どこで何のイベントが開催されるのかの概要が素早く頭に入るのでお勧めなのですが、いつもすぐに手に入るとは限らないですよね。

旅行前に日本で旅の計画を立てる時は普通冊子などありませんし、Airbnbなどを利用して個人の住宅に宿泊する場合も、冊子など用意されていないことがほとんどですし。

そんな場合はインターネットの出番ですね。
ウィーン市観光局のイベントデータベースは、ウェブサイトでも見ることができます。内容も“簡略版”などではなく、まったく同じです。

冊子をそのままPDFにした PDFファイルとして見ることもできますし、検索フォームで日程を指定して、自分が滞在する日程に絞って イベントを検索することも可能です。

ウィーン市観光局ウェブサイトのイベントデータベースページの見た目はこんな↓感じ。
(下はPCで見た時の画面ですが、スマホで見た時も内容的に大した違いはありません。)

ウィーン市観光局ウェブサイト
引用:wien.info

左側には、現在のウィーンのイチオシ情報が写真付きでズラリと紹介され、検索フォームは右側ですね。
(スマホの場合は、上部に検索フォーム、その下にイチオシ情報が続きます。)

検索フォームをアップにすると、こんな↓感じ。

wien.info サイト外観
引用:wien.info

おひげの美女 コンチータ・ヴルストさんの笑顔がまぶしいですが 😊

では、日にちを指定して イベントを検索することができます。

でダウンロードできるのは、上にも書きましたイベントデータベースの紙版とまったく同じ内容を、PDFファイルにしたものです。

オンラインのイベントデータベースはこんな風に活用

例えばですが、日本からウィーンに遊びに来てくれる友達に、「12月1日しか時間がないんだけど、何か一緒に観れない?お勧めの公演ある?」なんて聞かれることがあります。

そんな時は、上で書いた検索フォームに“12月1日”と指定して検索。
するとこんな↓感じで、12月1日にウィーンで開催される全公演が出てくるのですが、表示された写真を見ると すべてクリスマス関連の公演ばかり。

wien.info 検索結果
引用:wien.info

それは、検索結果のカテゴリーとして、最初に書かれているカテゴリー Advent(“待降節”という意味になりますが、“クリスマス”と同義ですね)が自動で選ばれてしまっているからです。

検索の際に、ちゃんと対象を<All Events>と選択しているのですが、こうして特別に<Advent>に限定した結果が表示されるのは、たぶん私が今記事を書いているシーズン(11月~12月)だけじゃないでしょうかね…。

それだけ12月には、クリスマス関連のイベントが目白押しなのだと思いますが、それ以外のシーズンでは、普通に<All Events>の結果が表示されます。

カテゴリーを替えたい場合は、Concerts(コンサート) / Opera, Operetta(オペラ・オペレッタ) / Vienna Boys’ Choir(ウィーン少年合唱団)等々をクリックして、皆さんが興味のあるカテゴリーに変更しましょう。

私的にお勧めでもある教会や聖堂での公演は、“Concerts(コンサート)”カテゴリーに入っています。

ここでは、Vienna Boys’ Choir(ウィーン少年合唱団)を選んでみましょう。
するとこんな風に↓、ウィーン少年合唱団の公演のみに絞った検索結果が表示されます。

wien.info 検索結果 ウィーン少年合唱団
引用:wien.info

この検索結果をクリックすると、より詳しいイベント情報が表示され、チケット購入先の情報(電話番号、メール、ウェブサイトなど)まで書かれていますので、このまま流れるようにチケット購入先ページまでたどり着けるという訳ですね。

こうした方法でチケットを購入する場合、だいたいクレジットカード情報が必要になります。

Vienna Boys' Choir(ウィーン少年合唱団)公演情報の詳細
引用:wien.info

紙バージョンのイベントデータベースも便利

先ほどから書いていますように、紙バージョンのイベントデータベースもまだまだ現役、場合によってはオンラインバージョンより便利に使えたりします。

例えば、“国立オペラ座では何のオペラが上演されてるんだろう?ウィーン滞在の前後に、ブタペストやプラハにも行きたいんだけど…。”なんていう場合。

紙バージョン(オンラインで見る場合はPDFファイルですが)のデータベースには、ほんの1ページ内に、国立オペラ座とフォルクスオーパーを併せた1ヶ月分の全公演がずらりと並べて表記されていますので、ページをざっと見て、「12月13日に国立オペラ座でモーツァルトの『魔笛』!これは絶対観よう。お、その前日にはフォルクスオーパーで これまたモーツァルトの『ドン・ジョバンニ』!これも観ようかなぁ。じゃ、ブダペストは14日以降に…。」なんて、サクサクっと計画できるんですよね。

wien.info 紙バージョンイベントデータベース
引用:wien.info

「12月10日~15日を検索フォームに入力して…。検索結果から国立オペラ座を選択…、検索結果に戻って、次はフォルクスオーパーを選択…。」とかやってるよりも、確実に早いしわかりやすいです。

紙バージョン(オンライン上のPDFバージョンも同じですが)のイベントデータベースは、

例えば「ステージ Stage(ドイツ語:Bühne)」のページには、劇場で催されるオペラやオペレッタ、ミュージカルの情報が、会場ごとにわかりやすく分類されて、掲載されています(すぐ上の図参照)。

「コンサート Concerts(ドイツ語:Konzerte)」のページには、今度は会場ごとではなく、日にちごとに分類されたコンサート情報が、こちらもとてもわかりやすく掲載されています(すぐ下の図参照)。

wien.info 紙バージョンのイベントデータベース
引用:wien.info

「ほぉぉ、12月1日は楽友協会でトーンキュンストラー管弦楽団か…。佐渡裕さんが首席指揮者を務める…。」

「ほぉぉぉ、12月2日は楽友協会で、今度はマリス・ヤンソンス指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団!ニューイヤーコンサートで見た あの…。」

みたいな感じで、楽しみつつ観ていく訳です。笑

2023年追記

指揮者のマリス・ヤンソンスさんは、この記事を出した直後に亡くなられ、上記コンサートはヤンソンスさんの指揮では開催されなかったはずです…。
ご冥福を心よりお祈りいたします…。

コンサート(Concerts/Konzerte)ページの最初に、会場名の略語に関する説明とチケットに関するお問い合わせ先(上図でいうと Tickets & Info として赤枠で囲まれた箇所ですね)が書かれていますので、参考にしてください。

MV なら、Musikverein(楽友協会)の Großer Saal(大ホール – 通称、黄金のホール ですね)の略ですね。

一口メモ

ちなみに、プラグラムの日付はすべてオーストリア流に、

曜日.日.月

の順で書かれていますので、お気をつけください。

「So.1.12」なら、12月1日(日)ということですね。

曜日の表記はドイツ語の略語です。

So. 日曜日
Mo. 月曜日
Di. 火曜日
Mi. 水曜日
Do. 木曜日
Fr. 金曜日
Sa. 土曜日

ウィーン少年合唱団のミサ・コンサート情報は、一番最後の真っ赤なページに出ています。
(※2023年現在、デザインが少し変更されていると思います。)

wien.info 紙バージョンのイベントデータベース
引用:wien.info

上半分がウィーン少年合唱団(Vienna Boys’ Choir)下半分がスペイン乗馬学校(Spanish Riding School)の情報ですね。

スペイン乗馬学校の方のプログラムに、ウィーン少年合唱団との共演情報も出ています。

おわりに

今回の記事であまり触れられなかった 肝心のチケット購入方法については、また次の記事<ウィーン*開催されているイベント(コンサート・オペラ・ミサ etc.)チケットはこうやって入手しよう!>で書いていきたいと思います。

ただ、オーストリアは、インターネットサービスの普及率も技術も結構先端を行っている印象があって、チケットの購入方法なんかもとても簡潔でわかりやすく、詳しい説明が必要になるほど迷うことってあまりないんじゃないかな…と思います。
リンクをクリックして、日にちと席を選んで、クレジットカード情報を入れたら終わり、みたいな。笑

チケット注文後は、表示されるチケット(PDFファイル)を自分でプリントアウトしたり、あるいは予約確認書をプリントアウトして持参し、現地でチケットと引き換えたり…。

という感じの流れですが、「現地で引き換えるってどこで??」とか、「現地の窓口では直接買えないの?」、あるいは「ウィーンフィルのチケット入手はほぼ無理ってほんと?」などの疑問もあるかと思いますので、チケット購入情報については次の記事<ウィーン*開催されているイベント(コンサート・オペラ・ミサ etc.)チケットはこうやって入手しよう!>で書いていきたいと思います。

ウィーン*開催されているイベント(コンサート・オペラ・ミサ etc.)チケットはこうやって入手しよう!
ウィーン*開催されているイベント(コンサート・オペラ・ミサ etc.)チケットはこうやって入手しよう!
前回の記事<ウィーン*開催されているイベント(コンサート・オペラ・ミサ etc.)はこうやって探します!>では…
https://sumemiya.net/events-in-vienna-02/

皆さんがウィーンで、素敵な音楽体験をされる一助となれば嬉しいです😊

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♡すめぺん♡
♡すめぺん♡
~2009年よりウィーン在住~
ウィーンで子育て中の一児のママです。
ウィーン留学中に出会ったオーストリア人と結婚。大学研究室、芸術文化系事務所、重工業メーカー勤務を経てフリーに。専門は文化人類学。
オーストリアでのリロケーションサービス(生活立ち上げサポート)に10年以上携わっていました。
(※現在、オーストリアでの短期滞在・長期滞在に関するご質問・ご相談にはお答えしておりません。)

カウンセラーの方に「あなたが完璧主義でしっかり者?とんでもない!一歩先はどちらに飛んでいくのか予測できない、ぼよよ~んぼよよ~と跳ねるゴムボールのような性格ですよ」と言われ、「…えぇっ…!?? …その通りだな…」と諦めとともに真実に目覚め、気持ちが楽になりました。
ウェブ制作、ネコ、写真、宇宙、宗教音楽などが好き。
地球上でああでもないこうでもないと右往左往している自分の様子を、宇宙からニコニコニヤニヤしながら見ているように生きたいなと思っています。
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