ウィーンのゴミ出しは、とても便利でわかりやすいシステムになっています。
昨日ウィーンに着いたばかり…という方、旅の途中でウィーンを通りかかっただけ…という方でも、こちらを読んでいただければ、すぐに正しいゴミ捨て in ウィーンが実践できますので、試してみてください!
ほぼ何でもいつでも捨てられるというのが基本です。
「×曜日までゴミを家に置いておかなければ…」、「あ~!ゴミ出し忘れた!また1週間ゴミと暮らさなければ…」というのがないだけでも大変助かります。
日本ではいつもこんなじゃなかったですか?
私だけでしょうかね…。
ゴミ収集車の音を聞いてゴミ出しに気づき、急いでつっかけを履いて家から転がり出てゴミ捨て場まで走るなんてこともよくありました。
遠くから「走らんでもええよ~」と叫んでくれた優しいゴミ収集のおじさん、お元気だろうか…。
そんな心温まる日本での思い出などもありつつ、下にウィーンのゴミ収集事情について見ていきたいと思います。
一般ゴミと古紙
下の項目で説明します分別ゴミに当てはまらない一般ゴミ(Restmüll)と古紙(Altpapier)は、各アパートに必ず設置されている分別ボックスにいつでも捨てられます。
だいたいアパートの1階部分にゴミ捨て専用ルームがあったり、あるいはアパートの中庭や共有廊下に分別ボックスが設置されていたりします。
★ 一口メモ ★
ウィーンのゴミ分別ボックスにはすべて、“ここには○○を捨ててください”というのが一目でわかるイラストが描いてありますので、「ここに何を捨てたらいいのか皆目わからない…」という事態にはなりません。
一般ゴミを入れる袋は特に決まりはありません。お店でもらえるビニール袋・紙袋や(※2023年現在、お店でタダでもらえる袋…というのは ほぼ消滅しつつありますが…)、ドラッグストアやスーパーなどで売られているゴミ用ビニール袋(Müllsack / Müllsäcke)などに入れて捨てます。
週に1回以上収集車によって回収され(週の収集回数はアパートや地域によって異なります)、収集日が祝日に当たる場合はその翌日(土曜日でも)に回収されます。
古紙については、箱型のものは潰してかさを小さくするか、箱の中に古紙を詰めるかして捨てましょう。
- “古紙”に入れてはいけないもの: 牛乳パック、レシートなどの感熱紙、汚れた紙(汚れたピザの箱なども)、コーティング加工された紙 → 古紙には捨てず、一般ゴミに捨てます。
牛乳やジュースの紙パックは、2018年から軽量包装ゴミ専用の黄色の分別ゴミボックス(下の項目参照)に捨てていいことになりました。
牛乳パックについては、各アパートの入り口に牛乳パック回収箱(Öko-Box)が配られていると思いますので、牛乳パックを平らにつぶして箱に入れ(牛乳パックを切り開く必要はありません)、箱に記載されている回収日にアパート入り口に出しておくこともできます。牛乳パック回収箱(Öko-Box)はスーパーマーケットのHoferにも置いてあります(Hoferでは箱を配るだけで、回収はしません)。
2019年3月現在、プラスチックボトル専用の分別ゴミボックスにはまだ“紙パックも捨てられます”の記載がないんですよね(少なくともうちの近所では)。知らない人も多いようで、ちょっと“ほんとに捨てていいの!??”という感じですが、ウィーン市のウェブサイトにちゃんと書かれていますので大丈夫なようです。
分別ゴミ
街角や公園の脇などに分別ゴミ専用のボックスが設置されており、いつでも捨てることができます。
5分歩けば次の分別ボックス設置場所に出くわす…というぐらい大変数多く設置されていますので、アパート周辺を少し歩き回ればすぐに見つけることができるかと思います。
ウィーン市が提供している オンライン地図 上でも、分別ゴミボックスを見つけることができます。メニューから<SAUBERE STADT>→<Altstoffsammelstelle>を選ぶと、ウィーン市中の分別ゴミボックス設置場所がアイコンでわかりやすく表示されます。
(※ウィーン郊外の一戸建て住宅が多く建ち並ぶような地域では、街中のボックスに代わって、“黄色い袋”が配布されていることと思います。こちらのウィーン市ウェブサイト が参考になります。)
透明ガラス(Weißglas)・色付きガラス(Buntglas)
主にビンです(ふたやコルクは除く)。
透明ガラス用ボックスには、透明なビンのみ。
少しでも色の付いたビンは、色付きガラス用ボックスに捨てます。
捨てる時間は朝6時~夜22時までとなっています。ビンを入れる(&ビンが落ちる)際の“ガチャン”という音でご近所迷惑にならないためです。
入れてはいけないもの:
- ガラスのコップ、食器、瀬戸物、白熱電球(Glühbirnen/2016年以降は販売されていないと思いますが)、ハロゲンランプ、花瓶 etc. → 一般ゴミ(Restmüll)に捨てます。
- 鏡、窓ガラス、平らなガラス etc. → ウィーン市内に
1613か所設置されているゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)まで持参し捨てます。 - 現在主流となっている省エネ電球(Energiesparlampen)→ 水銀が入っているため一般ゴミへの廃棄は厳禁です。ゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)または危険ゴミ集積場(Problemstoffsammelstellen/下の項目参照)まで持参し捨てます。
また、3か月に一度のペースで危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung/下の項目参照)が巡回していますので、巡回日を待って近所の回収車停車場まで捨てに行くこともできます。
金属(Metall)・缶(Dosen)●青いボックス●
★ 2021年12月 追記 ★
この ●青い“金属・缶用のボックス”● に捨てていた空き缶、金属製のふた等の類はすべて、●黄色いボックス(下の項目参照、元々はプラスチック専用のボックスでした)● にまとめて捨てられるようになりました!分別しなくていい…というのが、思いの外 地味にラクです 😊
軽量包装(Leichtverpackungen)●黄色いボックス●
★ 2019年9月 & 2023年1月 追記 ★
当初はプラスチックボトル専用だった ●黄色いボックス● ですが、2019年9月から プラスチックだけではなく、金属・缶類も一緒に捨てられるようになりました!
さらに 2023年1月から、それまでは捨てることができなかった食品のプラスチック容器(スーパーで野菜や果物、お肉などが入って売られているもの、スライスしたチーズやハムの入った容器など)、ラップフィルム、ビニール袋、梱包材などなど、ほぼあらゆるプラ系・金属系包装が捨てられるようになり、とても便利になりました!
プラスチック系
ペットボトル、飲料系容器、食用油や酢などの容器、洗剤やシャンプー系容器、食品用プラ容器全般、ヨーグルト系カップ&フタ、 スナック菓子の袋、ラップフィルムや気泡緩衝材(いわゆるプチプチ梱包材)、ペットボトルやチューブのキャップ、小さめの発砲スチロール、その他 包装類(ガラス製・紙製は除く) etc.
ペットボトルは真ん中辺りでギュッと潰して(脇に挟んでギュッと潰すと潰しやすいです)、小さくして捨てるように推奨されています。最後に再度キャップをしておくと、ボトル内に空気が戻ることなく潰れた形状を維持できるので、なお良いそう。
容器は基本”空”にして捨てますが、食品・飲料で汚れたボトルや容器を洗浄までする必要はないそうです。ただ、家にしばらく置いておく場合、衛生的に気になりますよね。その場合は軽く洗っておくのもOKだそう。
入れてはいけないもの:
- 上記包装材ではあっても、汚れのひどいもの → 一般ゴミ(Restmüll)に捨てます。
- 包装材以外のプラスチック製品(おもちゃ、じょうろ etc.)→ ゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)まで持参して捨てます。
- 延長コードやケーブル類 → ゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)まで持参して捨てます。
- 使用済みインクカートリッジ→ ゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)または危険ゴミ集積場(Problemstoffsammelstellen/下の項目参照)まで持参し捨てます。また、3か月に一度のペースで危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung/下の項目参照)が巡回していますので、巡回日を待って近所の回収車停車場まで捨てに行くこともできます。
- プラスチック製のコーヒーカプセル → 一般ゴミ(Restmüll)に捨てます。
- 大型の発泡スチロール → ゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)まで持参して捨てます。
紙系
牛乳やジュースの紙パック。
金属(メタル)系
缶詰や飲み物の空き缶、アルミ箔、金属製のふた(いわゆるビンのふたですね)、金属製のチューブ(マヨネーズやマスタード、あとはハンドクリームなども金属製チューブに入っているものがありますね)、フライパン、鍋、ナイフ・フォーク類、ねじ・くぎ・針金、アルミ製のコーヒーカプセル etc.
※ 以前は金属(メタル)系のゴミとして捨てることができたフライパン、お鍋などの調理器具ですが、黄色い分別ボックスが<軽量包装>専用となったのもあってか、捨てられなくなりました。調理器具は、ゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)に持参し捨てます。
また、以前はねじやくぎ、針金なども捨ててOKでしたが、現在は<ねじ・くぎ → 一般ゴミへ>、<針金 → ゴミ集積場へ>となっています。ただ、手芸・園芸用などの小さな針金なら、普通に一般ゴミへ捨ててしまって大丈夫かと思います。
入れてはいけないもの:
- スプレー缶、塗料やオイルの缶、自動車部品 etc. → ゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)または危険ゴミ集積場(Problemstoffsammelstellen/下の項目参照)まで持参し捨てます。また、3か月に一度のペースで危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung/下の項目参照)が巡回していますので、巡回日を待って近所の回収車停車場まで捨てに行くこともできます。
- 家電製品 → ゴミ集積場(Mistplatz/下の項目参照)まで持参し捨てます。
有機肥料(Biotonne)●茶色いボックス●
草、花、葉、小枝、野菜の切れ端、果物、観葉植物(根の部分の土は取る)、パン、お茶・コーヒーの出がらし etc.
入れてはいけないもの:
- 肉、骨、玉子(殻も含む)、乳製品、残飯、味付け/調理された果物・野菜、土 etc. → 一般ゴミ(Restmüll)に捨てます。
Bio-Müllbeutelなどという名前で、有機ゴミ専用のビニール袋(主に緑色)がドラックストア等で売られていますが、これはできれば使わないでほしい、とのこと。
有機ゴミ専用のビニール袋であっても、堆肥化には適してないんだそうです(参考: ウィーン市ウェブサイト)。
なので、小さなバケツに集めて捨てに行く…といった方法が推奨されています。
ただなかなか、バケツに集めて捨てに行くってのも大変なものですよね…。バケツ1つでも置き場に困ることもありますし、出勤途中に捨てていく、なんてことも多いですし…。
なのでうちは、大した生ゴミの量でもないですし、一般ゴミに捨ててしまうことがほとんどです。
捨てられているゴミをちょっと覗いてみても、キッチンから出たゴミではなく、庭掃除で出たゴミ…といった感じのものが多い気がします。
ペットボトルやビンを返却する
ペットボトルやビンの内、Pfand(意味: 預り金)と記載されているものは(スーパーの棚に値札が貼ってありますよね。そこに記載があります。ビンに直接記載されている場合もあります)、よくすすいでスーパー店内の自動返却機に返却すると、金券が出てきます。
金券は、その店の支払いに充てることができます。
返却できるのは、その店で購入した物のみと限られていますのでご注意ください。
このPfand制度ですが、ここオーストリアではそれほど積極的に取り入れられている訳ではなく(お隣りドイツなどでは、大変さかんなのだそうですが)、そのため、Pfand対象のペットボトルやビンもずいぶん限られています。
購入した物が対象となるのか、いちいち確認する必要はありますが、
- 0.5 or 0.33リットルのビール瓶なら → 9セント
- 1リットル or 1.5リットルのペットボトルなら → 29セント
- ジュースのビン → 29セント
などなど、それなりにいくらか戻ってきますので試してみてください。
その他 -電池(Batterien)・薬(Medikamente)
電池は、スーパーマーケットやドラッグストアなどのレジ付近に回収ボックスが置いてありますので、そこに入れるだけでOK、簡単です。だいたいのお店では、そのお店で買い物をしなくても捨てられる場所に、回収ボックスを置いています。電極(+極、-極)にはセロテープ等を貼って、絶縁してから捨てます。
薬は、不用意に一般ゴミ(Restmüll)に捨てるのは危険だということで、不要になったら薬局(Apotheke)で引き取ってもらえます。外側の紙パッケージは自分で古紙に捨ててから、中身だけ薬局に持って行ったところ、分別の手間が省けたと喜んでもらえました。^^
また、自分で危険ゴミ集積場(Problemstoffsammelstellen/下の項目参照)や危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung/下の項目参照)に持参し捨ててもOKです。
ゴミ集積場(Mistplatz)
ウィーン市内に16か所 13か所あるゴミ集積場(Mistplatz)では、上記の一般ゴミ、分別ゴミなどとして捨てられなかったゴミを持ち込むと処分してくれます。
家庭から出る程度の量でしたら無料です。<1立方メールの容量を一日2回 1回まで持ち込み可>だそうです。
電化製品(持込みルール: ウィーン市ウェブサイト)、粗大ゴミ(家具など/持込みルール: ウィーン市ウェブサイト)、食用油(Mistplatzでもらえる所定の容器<3リットル容器>に入れるか、または空き瓶・ペットボトルなどに入れて持参します)、CD/DVD(ケースから外します)、大型発泡スチロール、危険物などを処理してくれます。
ウィーン市ウェブサイト | ゴミ集積場で引き取ってくれるゴミの種類
ウィーン市ウェブサイト | ゴミ集積場で引き取ってくれるゴミの持込みルール
ウィーン市ウェブサイト | ゴミ集積場(Mistplatz)所在地:
月曜~土曜(7:00~18:00)
※営業時間、各ゴミ集積場のルール、あるいはその所在地まで、数年の間に情報が大きく変わっています。利用される際には、事前にウェブサイトで最新のゴミ集積場(Mistplatz)情報をご確認ください。
2区、Zwischenbrücken: Dresdner Straße 1193区、Landstraße: Grasbergergasse 1-3- 10区、Favoriten: Eva-Zilcher-Gasse 3
- 11区、Simmering: Johann-Petrak-Gasse 1
- 12区、Hetzendorf: Wundtgasse/Jägerhausgasse
- 14区、Auhof: Wientalstraße 51
- 16区、Ottakring: Kendlerstraße 38a ※持込み条件に制限あり
月曜~金曜(7:00~18:00)、土曜(8:00~18:00) - 17区、Hernals: Richthausenstraße 2
19区、Oberdöbling: Leidesdorfgasse bei 1(2017年7月2日~閉鎖)- 19区、Heiligenstadt: Grinzinger Straße 151
月曜~金曜(7:00~18:00)、土曜(8:00~18:00) - 21区、Donaufeld: Fultonstraße 10
- 21区、Stammersdorf: Nikolsburger Gasse 12
- 22区、Rinter: Percostraße 4
- 22区、Stadlau: Mühlwasserstraße 2
22区、Breitenlee: Breitenleer Straße 268- 23区、Liesing: Seybelgasse 7
- 23区、Inzersdorf: Südrandstraße 2
ウィーン市ウェブサイト | ゴミ集積場(Mistplatz)、危険ゴミ集積所(Problemstoffsammelstellen)危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung)の場所が一目でわかる 地図 です。
危険ゴミ集積所(Problemstoffsammelstellen)および 危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung)
ウィーン市ウェブサイト | 危険ゴミの種類:
電池やバッテリー、スプレー缶、CDやDVD(ケースを除く)、省エネ電球、ドライヤー・ミキサー・電動歯ブラシ、アイロン・電卓・携帯電話などの小型電化製品(※携帯電話は、捨てる前にデータを削除)、車用エンジンオイル、塗料やラッカー、水銀入り体温計 などなど、普通に家庭から出そうなゴミにも<危険ゴミ>としてカテゴライズされているものが結構ありますね。
危険ゴミは上記のゴミ集積場(Mistplatz)で引き取ってもらえますが、それ以外にも、危険ゴミのみ取り扱っている危険ゴミ集積所と危険ゴミ回収車というのがあります。
危険ゴミ集積所がたまたま近くにある方はこちらを利用されると便利ですし、危険ゴミ回収車も1~2か月に1回程度の巡回とはいえ、回収車の停車場は意外とちょこちょこありますので(それぞれ回収日が違う)、感覚的には1か月に1~2回危険ゴミが近場で捨てられるという感じになります。
スプレー缶や省エネ電球一つ持って、路面電車を乗り継ぎゴミ集積場へ向かうのもなかなか大変なので、回収車のサービスはとても便利ですね。
危険ゴミ集積所(Problemstoffsammelstellen)
ウィーン市ウェブサイト | 危険ゴミ集積場 所在地:
月曜~金曜(16:00~18:00)、土曜(9:00~13:00)
- 2区、Karmelitermarkt im Amtsgebäude
- 2区、Wohlmutstraße/Ennsgasse (Vorgartenmarkt)
- 6区、Naschmarkt – Linke Wienzeile ggü. Alfred-Grünwald-Park
- 12区、Meidlinger Markt gegenüber Ignazgasse 12
- 16区、Yppenplatz ggü 4
月曜~金曜(6:00~20:00)、土曜(6:00~18:00) - 21区、Floridsdorfer Markt ggü 9-14
月曜~金曜(7:00~18:00)、土曜(7:00~14:00)
ウィーン市ウェブサイト |
ゴミ集積場(Mistplatz)、危険ゴミ集積所(Problemstoffsammelstellen)危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung)停車場の場所が一目でわかる 地図 です。
危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung)の停車場と回収日時
下のリンク先に、危険ゴミ回収車の停車場と回収日時が、区ごとにわかりやすく記載されています。
ウィーン市ウェブサイト | 危険ゴミ回収車の停車場と回収日時
ウィーン市ウェブサイト |
ゴミ集積場(Mistplatz)、危険ゴミ集積所(Problemstoffsammelstellen)危険ゴミ回収車(Mobile Problemstoffsammlung)停車場の場所が一目でわかる 地図 です。
おわりに
ウィーンのゴミ処理システムは大変わかりやすく便利にできていますが、それでも時々、「これ、どこに捨てればいいのかな?一般ゴミに入れていいのかな?」など疑問が出てきます。
そんな時は、<このゴミはここへ>がわかる詳細な分別ゴミリストがウィーン市のウェブサイトに載っていますので、参考にしてみてください。
冷蔵庫なんかに貼っておいても便利ですね。
ウィーン市ウェブサイト | ゴミの詳細な分別リスト
ウィーンには、上に載せました基本のゴミ処理ルール以外にも、ゴミとして捨ててしまうには忍びない新品同様の、あるいは問題なく使用できる日用品、食器、おもちゃ、家電、楽器などを引き取ってくれるサービス<48er-Tandler-Box>があったり、また、読まなくなった本を自分が読みたい本と交換できる、というサービスがあったりします。
引き取りサービス<48er-Tandler-Box>は、引き取った物品の売上金が慈善団体に寄付されたり、また現物をそのまま必要とする施設に寄付してくれたりするそうです。
本の交換サービスは、ゴミ集積場(Mistplatz)に設置された、あるいは街角にある公衆電話ボックス(というか、以前電話ボックスとして使われていたものを改造したもの)内に本が並べられていて、その小さなボックスの中で一人静かに、持参した要らない本と、電話ボックス内にある読んでみたい本を交換するというシステムです。
うちの近所では、電話ボックスではなく、雨除けのプラスチックケースの中に本が並んでいて、これが意外にも結構賑わっています。私が通りかかる時は、ほぼ例外なく、本を探したり不要になった本を並べている方がいますね。
とてもアナログでありながら、不要になった本も無駄にならず、なかなか面白いサービスです。
ウィーンでの生活に慣れてきたら、こういったちょっとプラスアルファのゴミ処理&再利用方法を試してみるのも面白いかもしれませんね。
当記事が何か皆さまのお役に立ちましたら嬉しいです😊 それでは…!