ドイツ・オーストリアのドラッグストアへ洗濯用洗剤を探しに行って思うことは、何よりまず種類が多い!
白物用・カラー用・黒物(なんて言い方ありますか…?)用から始まって、
デリケート衣類用・ウール&デリケート衣類用、スポーツ衣類用、柔軟剤、硬水軟化剤、洗濯消毒剤、加香剤…、
これら各製品のエコ版、あるいは液体版・粉末版と、なんだか壁一面(なんなら二面な時も…)が洗濯用洗剤で覆われているような感じで、「一体どれを買えばいいのか…」と心が折れ気味になりますが、今回の記事できっと、自分に必要な、あるいは必要ない洗剤・洗濯補助剤がわかると思います!
様々な消費者テスト団体のテスト結果なども参考にしながら、必要なもの、必要ないもの、みんなが必要だと思っているけれど実は検討の余地があるもの などをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!
ドイツ・オーストリアの洗剤
ドイツ語では洗剤のことを<Waschmittel(ヴァッシュミッテル)>と言います。
ですが、売られている洗剤容器のすべてに<Waschmittel>と書かれている訳ではありません。
「これ、ほんと洗濯用洗剤でいいんだよね?」とわかる見分け方は、容器の裏を見ると、だいたいこんなような表示になっていて ↓↓↓、
洗濯物の汚れ具合、つまり、
▶ Leicht(軽い汚れ)
▶ Normal(通常の汚れ)
▶ Stark(ひどい汚れ)
(や、水の硬度・洗濯物の量)によって洗剤の量を変えるようにと、わかりやすく絵付きで表示されていますので、
汚れた洗濯物の絵が載っている = 洗濯用洗剤(Waschmittel)だ!と覚えておかれればバッチリかと思います。
そろえるべき洗剤はこの3つ!
とにかく種類が多いドイツ・オーストリアの洗剤・洗濯補助剤ですが、ドイツの非営利消費者テスト団体<Stiftung Warentest>は「これだけそろえれば十分」と以下の3種類を勧めています。
- Vollwaschmittel(フォル・ヴァッシュミッテル): 白物用洗剤(または、汚れがひどいもの)
- Colorwaschmittel(カラー<またはコラー>・ヴァッシュミッテル): 色物用洗剤
- Wollwaschmittel(ヴォル・ヴァッシュミッテル): ウール用洗剤
Vollwaschmittel – フォル・ヴァッシュミッテル: 白物用洗剤(または、汚れがひどいもの)
Vollwaschmittel はどんな洗濯物に適しているの?
Universalwaschmittel や Kochwaschmittel と言われたりもします。
Universal(万能の)なんて書いてあるので、「とりあえず、これ1個買っときゃいいか」となりそうなんですが、Vollwaschmittel は実は白い洗濯物専用。
たいてい、漂白剤(Bleichmittel)と 蛍光増白剤(optische Aufheller、通称 Weißmacher)が入っているので、こればかりで洗っていると、漂白剤 と 蛍光増白剤 の影響で、色物の衣類がだんだんと色あせてしまったり、変な色ムラが出てきてしまったりします。
特に注意したいのが、蛍光増白剤。
蛍光増白剤は いわば染料の一種で、紫外線を吸収し、青白い光を発光する成分です。
白物衣類の多くは、白さを際立たせるために、製造過程で蛍光増白剤が使われています。
汚れを落とす作用はないので、繊維へのダメージはほとんどないのですが、これが元々 蛍光増白剤が使われていない素材にムラ付きしてしまうことで、本来とは違った色合いに洗いあがってしまったりします。
なので、色物、黒物はもちろんのこと、キナリやパステルカラーのものへの使用も控えるのが無難です。
また、安全性はあるのですが、肌が弱い方が使うとアレルギーを引き起こすことがあります(私も蛍光増白剤が使えないタイプです!😨)
なので、敏感肌の人、また特に赤ちゃんの衣類には、使用しない方が安全です。
という訳で、「この❝万能洗剤❞1個でいいか」って訳にはいかないのですが、
ドイツ・オーストリアなど、水の硬度が高い ❝硬水❞ で洗濯をすると、水中の石灰質が繊維に蓄積し、白物だったはずの衣類がなんだかだんだん灰色に…という<硬水地域あるある>な問題もあり、
そんな<白物の灰色化問題>は、この Vollwaschmittel を適切に使うことで、ずいぶん緩和することができます!
Vollwaschmittel は洗浄力が強く、しつこい汚れやシミを落とし、殺菌力もあり、生乾きなどの不快な臭いも取り除いてくれるので、以下のような洗濯物に最適!とされています。
- 白いタオル や ふきん
- シーツ や 掛布団・枕カバー など、ベッドで使用する白い布製品
- 綿などじょうぶな布でできた白い衣類(Tシャツ、靴下、パンツなど)
- ぞうきん
何℃のお湯で洗えばいいの?
ドイツ・オーストリアの<洗濯機あるある>で、洗濯機に 95℃ なんて書いてあったりしますよね。
Vollwaschmittel の容器にも、<20℃~95℃まで対応>と書いてあったりします。
最初 日本人がこれを見ると、「95℃って何?!、洗濯物煮るの?!!」ってビックリするんですけど、本当にその通りで、ドイツ・オーストリアでは洗濯物を煮ることで布製品を洗ってきた…という長ーい歴史があるんですよね。
(↓↓ 参考動画。洗濯物、煮てます)
ですが、今の時代、この<95℃>はほぼ例外的な存在。
感染症などが発生して衣類や寝具を殺菌する必要があるような場合以外は必要ない、と言われています。
また、洗浄力UPの目的で配合されている酵素は、60℃以上になると効果を失うため、熱湯で洗うことで<殺菌はできたけど汚れ落ちが微妙>状態にもなりかねません。
洗濯物を高温で洗うと、それだけ洗濯物の灰色化に拍車をかけてしまう、という弊害も。
という訳で、普段の洗濯では 30℃~40℃ で十分。私自身も、普段は汚れ具合によって、30℃と40℃を使い分けています。
ドイツは文字通りエコ大国なので、エコを推奨する人だと 20℃~30℃ で十分、汚れがひどい場合のみ 40℃ で…と勧めています。
ENERGIEVOLL というエコ団体によると、
- 40℃を30℃にすると…消費電力が40%削減
- 60℃を40℃にすると…消費電力が45%削減
になるんだそうです。
ただ、Vollmaschmittel に入っている漂白剤が最も効果を発揮するのは 60℃以上、
粉末洗剤の場合は、30℃~40℃だと粉が溶けきらず洗濯物に白い跡が残ることも(どうせ白物ではあるんですが…)あるため、
粉末の Vollwaschmittel を使用する場合は、「これで十分白いかな?」、「洗剤は溶けているかな?」と自分でチェックしながら、最適な温度を見つけていくのがよさそうです。
Colorwaschmittel – カラー(またはコラー)・ヴァッシュミッテル: 色物用洗剤
Buntwaschmittel という名前でも売られています。
色落ちと色移りを防ぐ成分が入っていて、色のついた洗濯物専用。
普段の洗濯で一番活躍する洗剤かもしれませんね(うちでは、汗や皮脂などの汚れが激しい夫の衣類にしか使っていませんが…😅)
漂白剤は入っていないので、界面活性剤と酵素の組み合わせで汚れを落とします。
真っ白な服ってのも(ワイシャツとか以外)そうそうある訳でもないですし(うちの場合は、ですが…)、普段はこの Buntwaschmittel だけ使って、必要に応じて 漂白剤(Bleichmittel)を別個で付け足す、なんていう使い方も便利ですね。
ただ、この場合も、蛍光増白剤(optische Aufheller、通称 Weißmacher)を含まない漂白剤を使う点に注意しましょう!
上にも書いたように、蛍光増白剤 は白さを際立たせるための一種の染料なので、これを色物に入れてしまうと、洗濯物に色ムラが出てしまいます。
(漂白剤の詳細については、下<正確には次ページになります>に詳しく書いていますので参考にしてみてください。)
だいたいは、20℃~60℃ に対応、となっています。高温では色落ちもしやすいので注意しましょう。
Wollwaschmittel(ヴォル・ヴァッシュミッテル): ウール用洗剤
ドイツの非営利消費者テスト団体<Stiftung Warentest>のサイトでは Wollwaschmittel(ウール用洗剤)として紹介されていますが、
ドラッグストアでよく見かける <Feinwaschmittel(ファイン・ヴァッシュミッテル): おしゃれ着用洗剤/中性洗剤>にはだいたい、
Für Wolle geeignet(ウールにも適しています)、
とか、また、製品名自体が、
Fein- und Wollwaschmittel(デリケートな素材&ウール用洗濯洗剤)
と書かれている場合がほとんどなので、同じ製品と思って大丈夫です。
漂白剤・蛍光増白剤、またウールを傷める酵素(=プロテアーゼ<タンパク質分解酵素>)を含んでおらず、泡立ちをよくするために(泡で繊維を守ります)せっけん成分が多めに入っています。
(※ 白物衣類に特化した Feinwaschmittel(おしゃれ着用洗剤/中性洗剤)というのも売っていますので、その場合は蛍光増白剤が配合されています。)
対応温度は30℃まで。
40℃だと、繊細な素材を傷めてしまう可能性があります。
- ウールを初め、
- カシミア
- シルク
- レース
- ストッキング
- 編み物
などに適しています。
ちなみに、私の衣類は別にシルク製…という訳ではないんですが、素材が傷みにくいように…といつも中性洗剤で洗っています。
私の場合、汗腺がふさがってるのでは?!というぐらい汗をかかず💦、肌もカッサカサなので😓、衣類も大して汚れず、中性洗剤で十分汚れが落ちている感じです。
ドラッグストアの壁一面を埋め尽くしているような数の洗剤・洗濯補助剤ですが、ドイツの非営利消費者テスト団体<Stiftung Warentest>が「洗濯には これだけそろえれば十分!」としているのは、上記の3種類のみです。
その他の洗剤は必要?
敏感肌用の洗剤
アレルギーを引き起こす可能性が高いと言われるような、特定の防腐剤や香料、着色料を含まないとうたわれている洗剤です。
うちでも使っていますが、小さなお子さんがいるご家庭や敏感肌の方にお勧めです。
製品名に<Sensitiv(敏感な)>の単語があれば、敏感肌用洗剤。
容器もなんとなく白や淡い色多めのおとなし気な雰囲気、赤ちゃんの写真なんかが載っている場合はほぼ敏感肌用ですね。
私は dm の自社ブランド Denkmitシリーズ の<Colorwaschmittel Ultra Sensitive>という敏感肌用の洗剤を、子供が赤ちゃんの時から使っていますが、肌トラブルもなく、汚れも問題なく落ちている感じです👍
また、Almawin社、Ecover社、Sonett社 などが出しているオーガニック系の洗剤は、人にも環境にも優しい成分が使用されていて、例えばアレルギーの原因となりやすい 蛍光増白剤(optische Aufheller、通称 Weißmacher)なども入っていないため、敏感肌の方にもおすすめ。
私は 蛍光増白剤にアレルギーがあり、肌がすぐに荒れるため、<Feinwaschmittel(ファイン・ヴァッシュミッテル): おしゃれ着用洗剤/中性洗剤>に Ecover社 の製品を使っています。
肌に優しいのはもちろん、香りもナチュラルで洗いあがりの感じも良く、おすすめ。1リットル4.5ユーロほど(約22回分)で、値段的にも手頃です。
黒物用洗剤
黒い衣類専用の洗剤っていうのも見かけますよね。
だいたい容器も黒くて、製品名を見ると、<Black>や<Schwarz(ドイツ語: 黒)>などと書いてあります。
容器の黒さから、「これ、中の洗剤も黒いのかな…?黒の染料でも入ってるんじゃ…?」なんて若干敬遠していたのですが、実際は別に染料が入っている訳ではなくて、洗剤も白かったり、紫の着色料が入っていたり…。
夫の服が黒や濃紺だらけなんで、うちでもこの黒物用洗剤を「…なんか効果あるんだろうか…?」と思いながら使っていたのですが、ドイツの非営利消費者テスト団体<Stiftung Warentest>のテスト結果によると、<黒物用洗剤は必要なし>とバッサリ!😱
色落ちや繊維の保護などなどの点から見て取り立てて利点はないとのことで、黒・濃い色の衣類も上記の 色物用洗剤 で洗えば十分だそうです。
ただ、「うちの衣類は本当に黒や暗い色ばかりなのよー」という方は、使ってみてもいいんじゃないかなと思います。たぶん、何らかの黒&暗い色の発色に良い成分は入ってるんだと思いますし。
スポーツウェア用洗剤
スポーツウェア用の洗剤っていうのも売られていますよね。
容器のどこかに、わかりやすく<Sport>と書いてあります。
dm の自社ブランド Denkmit のスポーツウェア用洗剤も近所で手軽に買えますし、お試しにはいいかもしれません。
夫の衣類のしつこい汗のような臭いも💦気持ち薄らいだように感じます。
Denkmit のスポーツウェア用洗剤は、スポーツウェアだけではなく、合成繊維でできた機能性衣類にも適しているそう。
ただ、様々な消費者団体系サイト情報を総合すると、
「スポーツウェア用洗剤は特に買う必要なし。
ただ、低温でも衣類についた臭いを分解する成分が配合されているので、ウェアの臭いが特に気になる場合は使うといい。」、
という感じの存在だそう。
スポーツウェアを洗う際の注意点としては、
- 液体洗剤を使う(粉状洗剤だと、汗を発散させる機能をもつ繊維が詰まる可能性があるそう)。
- 柔軟剤は使用しない。
- 通常は30℃ぐらいで洗濯し、臭いが気になる場合は酸素系漂白剤と一緒に洗う(つまり、臭い対策として酸素系漂白剤を用意しておけば、スポーツウェア用洗剤は特に必要ないかもしれませんね)。
などが挙げられています。
洗濯・洗剤についての疑問あれこれ
粉末洗剤、液体洗剤、ジェルボール、どれがおすすめ?
消費者団体のテスト結果によると、洗浄力としては、
1位:粉末洗剤 > 2位:液体洗剤 > 3位:ジェルボール
と、明確な差があることが発表されています。
上で、<Vollwaschmittel 白物用洗剤>には漂白剤が配合されている、と書きましたが、実は液体の白物用洗剤には漂白剤が含まれていません。
液体には、安定した状態で漂白剤を入れるのが難しい…という理由から配合されておらず、その代わり石けんや界面活性剤、酵素を高濃度にすることで対応しているそうです。
そのため、漂白剤が配合されている<Vollwaschmittel 白物用洗剤>の粉末洗剤が、洗浄力という点では最強ということになっています(ただし、上にも書いた通り、白物の洗濯物にのみ使用するよう注意します。)
粉末洗剤
粉末洗剤の注意点としては、洗剤内に含まれている軟水剤<主にZeolithe(ゼオライト)>が白く洗濯物に残ってしまう可能性がある、という点。
粉末洗剤を使って洗った色物の洗濯物に、よくわからない白い汚れが付いている…という場合、このゼオライトが溶けずに残ってしまっている可能性があります。
粉末洗剤は必ず洗剤投入口から入れ(=洗濯槽には直接入れない)、<Wasser Plus(水多め)>の機能が付いた洗濯機であれば、最初から<Wasser Plus(水多め)>オプションを追加して洗う、実際に白く付いてしまっている場合はすすぎを追加する、というような方法でゼオライト白残り問題に対処できるそうです。
また、粉末洗剤にはよく、ビニール系の袋に入った比較的小さめのものと、同社が出している同じような洗剤なのに、紙のやたら大きな箱に入った数キロ単位で売られているものと、2種類あったりしますよね。
「中身同じなのかな…?同じものの特大バージョン…?」と思ったりもしながら、「こんな大きいのは持てないし、必要ないや」と選んだことはなかったのですが、消費者団体系サイトによると、この特大バージョンは勧められていません。
普通サイズと特大サイズは、中身が同じではなく、特大サイズの方はより安価な成分が配合されていることが多く、効果的にも不十分だそう。
界面活性剤や汚れ分解酵素の割合も少なく配合されていたり、洗浄効果を高める訳ではない<硫酸ナトリウム(ミセル増強剤)>を必要以上に加えて増量してるだけでしょ!的な批判もあるようで(www.ndr.de)、「じゃぁ何でわざわざ売ってるの?」って感じもしますが…。
昭和の家庭に置いてあるようなサイズ感なので、慣れから「やっぱりこれじゃなきゃね…」と買っていく人も意外と多いのかもしれないですね…。
でもまぁ、敢えて選ばなくてもいいかな…という感じです。
液体洗剤
液体洗剤の注意点としては、微生物の増殖を防ぐための防腐剤が含まれているという点、また、漂白剤の代替成分として界面活性剤が多めに入っているという点が挙げられます。
成分的に見ると、粉末洗剤よりも肌の炎症やアレルギーが起きやすくなる可能性がありますので、肌がとても敏感になっている時などは注意してみるといいかもしれません。
ジェルボール系
ジェルボール系は、見た目もぷにっとかわいらしく、ぽんっと放り込むだけでとても手軽に使える点が魅力ですが、洗浄力としては液体洗剤よりも劣る上に相当割高になる、ということで、消費者団体系組織のウケはあまりよくありません。
ただ、一人暮らしの方など、洗濯物の量も汚れ具合もたいしたことはないと思うので、洗剤がこぼれたり液だれを気にしなくていいだけでも手軽で便利ですよね!
そういう方にはおすすめかな、と思います。
また、ジェルボール内の洗剤は特に高濃度で配合されていますので、子供・高齢者による誤飲事故には特に注意します。
見た目的に、うっかり遊んでしまったり、口にしてしまったりしやすいので、ドイツ・オーストリアでも日本と同じように社会的な問題になりました。
洗剤は洗剤投入口に?それとも洗濯槽(ドラム槽)に直接?
これは本当に、常に議論の的というか、個々人の趣味や習慣の問題というか…という感じで、ある消費者団体のアンケート結果によると、
洗剤投入口派:7割 / 洗濯槽派:3割
だったそう。
(ジェルボールだけは、洗濯槽 に投入すると決まっています。)
<洗剤投入口派>の人に言わせると、「なんで洗剤投入口があるのにわざわざ洗濯槽に入れるわけ?!」となりますし、
<洗濯槽派>の人にとっては、「だって洗剤投入口ってどんどん汚れるし、引出しの下に洗剤が大量に残っていたりするし、時にはカビまで生えたりしてるし、洗濯槽に直接入れれば清潔かつ合理的じゃない?!」という感じです。
洗剤投入口を使っているけど特に問題ない…という方はそれでいいと思いますし、洗剤投入口を使うことに不便さを感じる方は洗濯槽に直接 洗剤を入れる方法がいいと思います。
ちなみに私は、洗濯槽派。
洗剤投入口に結構残る洗剤や、投入口自体の汚れが気になり、<液体洗剤を 液体洗剤投入用容器 に入れて、洗濯槽に直接入れる>という方法に落ち着きました。
洗剤投入用容器は、オーガニックブランド Sonett社 のものがオススメです。
❝洗剤投入口を清潔に保つために❞という目的で売られています。
dm で安価に手に入る洗剤投入用容器でもいいのですが、dm のは固いプラスチック製なので、時には端っこがささくれ立っていて、繊細な素材に引っかかってしまったり。
また、40℃ぐらいの温度で何回か洗っていると、典型的なプラスチックの反応…という感じで、丸い形がいびつになったりもします(それでも別に使えるので いいっちゃぁいいんですが…)。
その点、Sonett社 の容器は軟らかいシリコン製。形が崩れることもなく、見た目も透明で全体的にコロッ、マルッという感じでかわいく、洗濯のテンションも上がります🥰
この洗濯槽に直接入れる方法には、いくつか注意点もあります。
- 洗剤が直接洗濯物に触れないように、液体であれば上の液体洗剤投入用容器を使う。
洗濯槽に入れる際には、中の液体がもれてしまわないよう(もれると、洗濯を始める前に下水に流れていってしまいます…)、開口部を上に向けて。 - 粉末洗剤の場合は、小さな洗濯用ネットや靴下、ふきんなどに粉末洗剤を入れて洗濯槽に入れる。
また、洗剤をドラム層の奥の方に入れ、その上に洗濯物を置く…という方法を勧めているサイトもありました(洗剤を洗濯物の上や、洗濯層の手前の方に置かないように注意)が、液体洗剤よりは使いにくいかもしれませんね。
その場合は、粉末洗剤のみ洗剤投入口を利用するという方法もあり、とも勧められています。 - 予洗い(Vorwäsche)プログラムは使いません。
予洗いすると、予洗い後に一回すすぎが入ってしまうので、本洗いのための洗剤も洗い流されてしまいます。 - 柔軟剤は、洗濯工程の最後に自動的に投入されるものなので、その段階で洗濯機のドアを1回開けて…って訳にもいかないですよね。
なので、柔軟剤だけは、洗剤投入口の柔軟剤投入部を利用します。
洗剤用の計量カップは無料でもらえます
液体洗剤は、キャップでも量を計れますが(目盛りは見にくいですが…)、粉末の場合は軽量カップ・スプーン的なものが付いていないことも多いです。
エコ大国ドイツですので、使い捨てのプラスチック製品は付属していないことも多いですが、その場合は各企業が無料で提供している場合も多いので、各社のウェブサイトで確認してみてください。オンラインやフリーダイヤルでの注文が一般的です。
軽量カップは、<Dosierhilfe(軽量補助具)>、<Dosierbecher(軽量カップ)>、<Dosierkappe(軽量キャップ)>、<Dosierkugel(軽量ボール)>、<Messbecher(軽量カップ)>などと呼ばれています。
ちなみに、dm でも 35セント で買えます。
注文サイトの例: 有名な Ariel でしたら、粉末用注文ページ・液体用注文ページ
洗剤用ケースは結構おしゃれなものも売られていて、軽量カップやスプーンが付属しているものも多いです。
特に粉末洗剤って、毎回ビニール袋から出して使うのも不便なので、洗濯用ケースがあると見た目もかわいいですし便利です😊
次ページでご紹介する粉末タイプの漂白剤には、下のような軽量スプーンがあると便利です。
バケツ型容器に入った粉末タイプの漂白剤、少し前までは付属の計量スプーンが入っていたのですが、今は入っていないことも多いんですよね(ここもやっぱり、エコですね)。
上でご紹介した液体洗剤投入用容器と同じ、オーガニックブランド Sonett社 の計量スプーンは、1回の漂白剤使用量(dm の自社ブランド Denkmit の漂白剤ですが…)30ml がぴったり計れる上に、見た目もコロッとかわいく、うちでも便利に使っています。
硬水軟化剤、柔軟剤、洗濯用消毒剤、色・汚れ移り防止シートは必要?
ドイツ・オーストリアの漂白剤はどれ?塩素系漂白剤はあるの?コップの茶渋を取るには?
月一での洗濯機ケア、
などなどについては、次ページ へ続く!