ウィーンの名物料理と言えば、ヴィエナー・シュニッツェル(Wiener Schnitzel – ウィーン風カツレツ)、グーラシュ(Gulasch – 牛肉をパプリカパウダーを効かせて煮込んだ料理)、ターフェルシュピッツ(牛肉を野菜と一緒に長時間煮込んだ料理)などなど、“ウィーンに来たら、これは外せない!”という有名料理がたくさんありますね。
そんなおいしい名物料理はレストランで食べていただくとして、今回ご紹介したいのはウィーンのファストフード、その名も「Leberkäse-Semmel (レバーケーゼ ゼンメル)」!
こ、これは相当おいしいです。「おぉぉぉ、ウィーンにはまだこんなものが隠れていたのか…!」という感動を味わえますね。
レバーケーゼという名前は、ガイドブックでもそれほどお目にかからないんじゃないですかね(少なくとも一昔前は見かけなかったです)。
(日本での)知名度もまだ低いので、思いがけず出会った時はウィーンの秘蔵っ子に巡り会えたような(ちょっと大げさ。でもほんとにおいしい)高揚感を感じますね。
そんな高揚感を感じさせるレバーケーゼとは、ひき肉(=ハンドミキサーの“強”でとことんまでひき尽くしたようなひき肉/合いびき肉が主流)と香辛料、ハーブ、クラッシュアイス(細かい粒の氷)を混ぜ合わせ塩味を効かせ、食パンを焼くような四角いパン型的な型に詰め、オーブンで焼き上げた肉料理。1~2センチぐらいに薄く切って食べます。
ひき肉&四角い型で作るという類似点から、“ミートローフ”に似たような…と言われることもありますが、ミートローフとは食感がまったく違いますね。
ミートローフはハンバーグと同じような食感ですが、レバーケーゼはどちらかというとぷりぷり・もちもち。ちくわやさつま揚げといった練り物系の食感に近いです。
マジョラム、タイムなどのハーブや、ナツメグ、ニンニク、ショウガなどを加えて作りますが、どういう訳か日本人の口にすごく合う味なんですよね。
初めて口にした日本の方はほぼ皆一様に、「お、おいしい…!」と衝撃体験をされています 😊
ほとんど肉臭くないので、普段お肉はちょっと苦手…という方でも食べやすいです。
ここら辺、ちくわやさつま揚げが魚臭くなくて、魚嫌いの人でも食べられるというのと似てますね。
ちなみに、「レバーケーゼ」というのは実はドイツでの言い方だそうです(バイエルン州以外)。“標準ドイツ語”という感じですね。
ここオーストリアでは、「レバーケース」と言う人が多いです。これを書くとすると「Leberkäs」。
ただ、商品名としては「Leberkäse」として売られていることがほとんどですし、こちらでも「レバーケーゼ」で普通に通じますので、ここでは標準ドイツ語の「レバーケーゼ」で書いていきます。
ウィーンの名産という訳ではない
ここまで“ウィーンに来たら絶対食べて!”と絶賛しておいてなんですが、レバーケーゼは別にウィーンの名産という訳ではありません(すみません…)。
18世紀末、ドイツのバイエルン地方で、とある宮廷付きメツゲライ(肉加工の専門職人)が作ったのが最初と言われたりしているそうで、ドイツやスイスでも食べられていますが、ただ!
ただ、レバーケーゼの身近さ、日々の暮らしの中への浸透具合が、たぶんウィーン(&オーストリア)はずば抜けてます。たぶん。笑
スーパーマーケットのデリカテッセンやソーセージスタンドなど、10歩歩けば次のレバーケーゼに当たるというぐらいどこにでも売られていて(若干大げさ)、それをゼンメル(丸パン)に挟んで歩きながらパクっと食べちゃう、小腹が空いたは“レバーケーゼでも食べるか”と同義ぐらいな勢いで(若干ウソ)世の中に浸透しているのは、たぶんオーストリアがダントツでしょう。たぶん。笑
こちらでそれだけ愛されているファストフードなので、私のいた会社でも、日本の社員が出張でやって来ると必ず、「レバーケーゼって知らないでしょ?おいしいから食べに行こう!」と誘ってくれるオーストリア人の社員がいましたね。
1~2センチの幅に切ったレバーケーゼをゼンメル(丸パン)に挟み、ゼンフ(マスタード)を添えてパクっとかぶりつく、これがオーストリア人の大好きな食べ方です。
レバー入りではないが…
レバーケーゼと聞くと、100人中100人がレバー入りだと勘違いしますね。
レバーケーゼって、レバーとケーゼ(ドイツ語のチーズ)を2つ合わせた単語に見えるので、こちらの人に尋ねても「レバーもケーゼ(チーズ)も入ってないのに、なんでレバーケーゼって言うのかねぇ。」と返ってきたりします。
ただ、レバーが入っていないレバーケーゼっていうのは、オーストリアと、あとオーストリアと文化の似ている南ドイツ・バイエルンの話。
バイエルン以外のドイツでレバーケーゼと言えば、普通にレバー入りなんだそうで、レバーが何%入っていないとレバーケーゼを名乗ってはいけない、なんていう決まりもあったりするそうです。
という訳なので、ドイツを旅行される方、そして特にレバーが苦手という方は注意しましょうね!
ドイツで「レバーケーゼはレバー入りじゃないから大丈夫♪」と思ってパクついたら、あにはからんや、レバー入りだった…ってこともあり得ます。
レバー入りではないものは、普通に「フライシュケーゼ(お肉ケーゼ)」と呼ばれているそうです。
レバー入りじゃない「レバーケーゼ」の方が おもしろいですが。笑
それにしても、このレバーケーゼ。名前のためにずいぶん損をしているかと…。
レバー苦手な人って結構いますもんね。
そういう人に、「レバーケーゼと言ってもレバー入りじゃないから大丈夫だよ!」と勧めてみても、皆さんすぐには「ヘー、そうなんだー、パクッ!」とはならないですもん、経験上。
「へー、そうなんだー??でもレバー入ってるんだよね。」という抜きがたい不信感…。
“レバー自体は入ってないのか知らないが、でもカニカマにカニエキスが入っているように、何かレバー系のものが入ってるんだよね”という疑いの根深さ…。
そんなお友達には、「ドイツでは入ってるけど、ドイツのバイエルン地方とここでは入ってないよ!レバーとは何も関係ないよ!」と前置きをしつつ、事項でご紹介する、レバーケーゼのレバーは 実は“レバー”が由来ではない、という話をしてあげてください。お友達の疑念もスルスルと晴れていくことと思います。
ケーゼ(チーズ)も入ってないが…
レバーもケーゼ(チーズ)も入ってないのにレバーケーゼと言っちゃうところが、このレバーケーゼの魅力の一つでもありますが 笑、どうもこのケーゼって、チーズ由来じゃないらしいんですよね。
Kas は、Leberkäse が生まれたバイエルン地方の言葉で“緻密な肉の塊”を意味したそうで、ついでに Leberkäse の Leber の方も、Laib(パンやチーズなどのかたまり/英語の loaf ローフ、そうミートローフのローフと同じ意味)が語源なのだそう。
昔は本当に、一斤の四角いパン型を使ってレバーケーゼを焼いたところから来てるんですね。
Laibkas (パン型で焼いた肉) → Leberkäse
お、おもしろくない…。なにこの普通な感じ…。レバーケーゼの魅力半減…。笑
レバーもケーゼも入ってないのにレバーケーゼと言っちゃうところに、イカサマくさい愛嬌が感じられて、そこがまだレバーケーゼの魅力だというのに…。
まぁ、名前の由来には諸説あるようなので、人には「レバーもケーゼも入ってないのにレバーケーゼって言うんだよー、ヘンな子だよねー 笑」とだけ言っておこう…。その方が絶対かわいい…。
「名前で盛っちゃった♪」的なお茶目な感じの親しみを、レバーケーゼにはずっと保っていてほしい…、そう願う筆者です。
レバーケーゼを食べよう!
さて、お待たせしました!ようやくレバーケーゼを食べよう!のコーナーです。
上にも見てきましたように、オーストリアでこんなにも愛されているレバーケーゼですが、実はレバーケーゼ専門店って意外と少ない、というか、ほとんどないんですよね。
そんな中、誰に聞いても「レバーケーゼと言えばここに決まってるでしょ!」と紹介されるのが、Leberkas-Pepi です。
Leberkas-Pepi は数少ないレバーケーゼ専門店
Leberkas-Pepi は、1995年にリンツで生まれたお手頃価格の軽食屋さん。
ウィーンで有名な飲食店というと、モーツァルトが来たレストランだの、ベートーヴェンが演奏したカフェだの、フロイトが論文を書いていたカフェだの長い歴史を誇るようなものが多いので、“1995年”と聞いて、「え、何、できたばっかりなの?」って思っちゃいましたね。
もう四半世紀以上経ってるんですが。笑
地方都市の小さな軽食屋さんが、ほんの10年足らずの間に瞬く間に知名度を上げて、ウィーンからリンツを訪ねた友人がよく、「リンツでしか食べられない、レバーケーゼ専門店で食べて来た!」と嬉しそうに報告してきたのを覚えています。
2015年、待ちに待った Leberkas-Pepi ウィーン1号店が開業。お店の前には長蛇の列で、新聞にも大きく取り上げられていました。
その後、ウィーンでも順調に事業を拡大して、2021年現在、ウィーンでは既に3店舗が営業しています。
(※ウィーン市内ではありませんが、ウィーン国際空港にも スタンド が立っています。出国後エリアなので、オーストリアを出国する時にしか利用できませんが…)。
常に10種類以上のレバーケーゼが売られていますが、2019年5月現在のメニューは以下のような感じ。
- Classic Leberkas 元祖レバーケーゼ
- Kas-Leberkas チーズ入り
- Röstzwiebel-Leberkas ローストオニオン入り
- Spinat-Knoblauch-Leberkas ほうれん草とニンニク入り
- Pfeffer-Leberkas コショウ入り(緑コショウの粒々が入ってます)
- Pikant-Leberkas パプリカ入り
- Chili-Leberkas トウガラシ入り
- Pizza-Leberkas パプリカ・ペパロニ・ピザ用スパイスとカバノッシ(ドライソーセージ)入り
- Chili/Käs-Leberkas トウガラシ&チーズ入り
- Pferde-Leberkas 馬肉のレバーケーゼ
- Puten/Kas-Leberkas ターキー(七面鳥)のレバーケーゼ
- Saison-Leberkas 季節のレバーケーゼ(季節によって種類が変わります)
2021年12月、上記12種類が、なんと 25種類 に増えています!メニューが2年で2倍以上に増えるとは…!
こちらのお店はちょっと個性を出して、「Leberkäse (レバーケーゼ)」を「Leberkas (レバーカス)」と書いていますね。
リンツのある上オーストリア州では、「Leberkas (レバーカス)」という 言い方が一般的なようです。
物の本によると、「Leberkas (レバーカス)」はバイエルン語と書いてありました。
チーズ入りではないというのがよくわかりますが、語源(Kas = 緻密な肉の塊)に近づいてしまう…、レバーケーゼのイカサマ臭い魅力がぁぁぁ…(しつこいです)。笑
でも、注文する時は普通に「Leberkäse (レバーケーゼ)」と言って問題ないです。
簡単な注文方法は、下に書きますね。
この中で最も一般的な、スーパーマーケットのデリカテッセンなど、街中でもよく見かけるレバーケーゼは、
- 元祖レバーケーゼ
- チーズ入りレバーケーゼ
- パプリカ入りレバーケーゼ
です。
この3種、初めて食べる場合にはやっぱりオススメです。
レバーケーゼの本来の味を楽しめます。
パプリカ入りのスライスソーセージなど、カラフルなパプリカ入り加工肉って、こちらではよく見かけますが、私はこれ、それほど好きじゃないんですよね(嫌いというほどでもないですが…)。
でも、あまりにカロリー過多なものを食べているという罪悪感を紛らわすために、パプリカ入りを頼むこともあります。笑
あとはやっぱり、チーズ入りが濃厚でおいしい!!
「ケーゼ・レバーケーゼ、ビッテ(お願いします)」という早口言葉のような文句をマスターし、皆さんもぜひ注文してみてください!
ただし、普通のレバーケーゼでもハンバーガーより高カロリーと言われている高脂肪食品なので、ケーゼ・レバーケーゼの脂肪量なんて測り知れませんね。もう超高脂肪。
とろーっとした、いかにも高脂肪そうな魅惑的なチーズがたっぷり入っちゃってます。
お昼にハンバーガー1個食べても、別にそれほどお腹いっぱいになりませんが(マクドナルドの100円台バーガーのことを言ってます)、お昼にゼンメルで挟んだケーゼ・レバーケーゼを食べると、もう夜までお腹いっぱいですもんね。
なので、超絶高カロリーなものを食べているという罪悪感を軽減するため、チーズ入りに後ろ髪を引かれつつも、おとなしく普通のレバーケーゼを頼むこともありますね、私は。
ただ まぁそんな、たまーに食べるぐらいの人が謙虚にチーズ無しにしてみたところで、健康状態に差が出る訳でもないですので、皆さんはどうぞ迷わずチーズ入り、ガツンといっちゃってください!
ちなみに、メニューの中に馬肉レバーケーゼがありますよね。
これまでよくウィーンの人から、「馬肉レバーケーゼが本来のレバーケーゼ。オリジナルだ。」と聞いてきたんですが、調べてみてもあまり、それらしい情報が出てこないんですよね。
オーストリアの観光庁のウェブサイトによると、「一般的な牛や豚以外の狩猟獣肉で作られたレバーケーゼもあり、特に馬肉は長らく貧乏食とされてきた」と載っていました。
ウィーンっ子が誇らしげに語る“元祖レバーケーゼ made of 馬肉”が貧乏食…。
なんなんでしょう、何かおかしい…。何かが間違っている…。
まぁ、今回はあまり追及しないでおきます。
ウィーン中央駅(空港からの電車が到着する駅の1つ)でも買えます!
Leberkas-Pepi は2022年12月現在、ウィーン市内に3店舗が営業しています。
ウィーン1号店は国立オペラ座のすぐ近く。
観光の場合も必ず近くを通る場所にありますので、行きやすいです。
もう一つは、ウィーン中央駅の地下、地下鉄駅へ向かう途中の、飲食店が多く並ぶコーナーにあります。
ウィーン中央駅は、ウィーン国際空港とウィーン市内をつなぐ電車が入る駅の1つでもありますので、ウィーンに到着するやいなや、早速レバーケーゼ・ゼンメルにかぶりつく、という手もありますね。
最後の3店目、こちらはウィーン北部にあるショッピングセンター「ドナウ ツェントルム」内にあります。
1区 (1010/オペラ座近く) と22区 (1220/ドナウ ツェントルム内) の店舗は、日曜・祝日は閉まっていますのでお気をつけください。
営業時間は変更になっている可能性もありますので、現在の情報は下のリンク先でご確認くださいね。
Wien Operngasse
Operngasse 12, 1010 Wien
月~水: 10:00-24:00
木~土: 10:00-02:00/日・祝日: 休み
Wien Hauptbahnhof
Am Hauptbahnhof 1, 1100 Wien
月~日: 09:00-22:00
Wien Donauzentrum
Dr. Adolf Schärf Platz 4, 1220 Wien
月~金: 09:00–19:00
土: 09:00–18:00
スーパーマーケットでもソーセージスタンドでも!
時間がなくて Leberkas-Pepi まで出向く時間がないという方でも大丈夫です!
上の方でちょっと大げさに、“10歩歩けば次のレバーケーゼに当たるというぐらいどこにでも売られている”と書きましたが、印象としては本当にこんな感じ。
スーパーマーケットのデリカテッセンにはほぼ必ず置いてありますし(閉店間際で売り切れていない限り)、町中で見かけるソーセージスタンドでも扱っているお店が多いです。
Leberkas-Pepi のレバーケーゼは確かに専門店ということでおいしいのは当たり前なんですが、レバーケーゼってどこのお店で食べても普通においしいんですよね。
マクドナルドのハンバーガーと高級路線のハンバーガーのような、明らかな差というのはあまり感じません。
また、ウィーンで有名な Radatz (ラダッツ) という名のお肉屋さんがあるのですが、こちらはウィーン市内で営業している店舗数も多いです。
軽食が食べられるようになっている Radatz店舗ではレバーケーゼが買えますので、“お肉専門店のレバーケーゼが食べたい”というこだわりのある方は、Radatz に行ってみるのもアリかもしれません。
レバーケーゼはいつも、保温ショーケースの中にドカンと並べられていて大変目立ちます(上の写真参照)。
ショーケースの中にスライスされる前の食パンのような四角いピンク色の物体を見かけたら、それがずばりレバーケーゼ!
あとはそれを指差しつつ、注文するだけです。
レバーケーゼは簡単に注文できます
100gいくら、という単位で売られているレバーケーゼですが、パンに挟んだ“レバーケーゼ・ゼンメル”を注文する場合、グラム数を言って買っている人はあまり見かけませんね。
ここは愛すべきオーストリア流に、超アバウトでいきます。
例えば、“ケーゼ・レバーケーゼ(チーズ入りレバーケーゼ)をゼンメル(丸パン)で挟んだもの”を注文する場合:
「Eine Käse-Leberkäse-Semmel, bitte! 」
「アイネ ケーゼ・レバーケーゼ・ゼンメル、ビッテ!」
これを英語にしてそのまま書いてみると、単に「A Käse-Leberkäse-Semmel, please」と言ってるだけ。
めちゃくちゃ簡単です。
すると、売り場の人がレバーケーゼを“程よい厚さ”に切って、ゼンメルに挟んでくれます。
値段はレバーケーゼの種類と厚さによって変わってきますが、相場はだいたい2ユーロ~4ユーロぐらいという感じ。
ちなみに、レバーケーゼを“程よい厚さ”に切ると、だいたい100g~200gぐらいになりますね(100と200じゃ倍違いますが…笑)。
レバーケーゼ・ゼンメルにゼンフ(マスタード)を加えると、ちょっとすっきりした味になってクドさが軽減しますので、苦手じゃない方はゼンフも一緒にどうぞ。
日本のからしのように辛くはありません。
自分で
「Mit Senf, bitte! (With mustard, please!)」
「ミット ゼンフ、ビッテ!」のように言ってみてもいいですが、
気を効かした店員さんの方で、「ゼンフは?」と聞いてくれることも多いので、その場合は迷わず「ヤー、ビッテ!(イエス、プリーズ!)」と言いましょう。
なお、Leberkas-Pepi の場合、専門店だけあって、パンの種類が選べたり、あとはレバーケーゼをお皿に乗っけて、パンと一緒に食べるという方法もあったりしますが、まぁここは王道のレバーケーゼ・ゼンメルを頼まれるのがいいんじゃないでしょうかね。
ここら辺は皆さんのお好みで、お好きな食べ方を選んでみてください!
真空パックで売られているレバーケーゼはどう食べる?
軽食コーナーで買ったばかりの熱々のレバーケーゼ・ゼンメルにパクっとかぶりつくのは最高においしいんですが、スーパーマーケットでも売られている真空パックのレバーケーゼはどうやって食べたらいいんでしょうか。
これをそのまま、軽食屋さんで食べるように、オーブンで温めてパンに挟んでみたところで、なんだかあんまりおいしくないんですよねぇ、どういう訳か。
レバーケーゼを家で食べる場合は、こんな食べ方を試してみてください!
フライパンで温めたレバーケーゼに目玉焼きをのせ、ブラート・カルトフェルン(Bratkartoffeln、いわゆるジャーマンポテト)とキュウリのピクルスを添えて食べる
いかにもおいしそうですよねぇ。
カロリーばかりでビタミンがないような危険な香りもしますが 笑、こんな定番家庭料理もオーストリアらしくてたまには楽しそう!子供さんなんか大好きでしょうね。
ただ、レバーケーゼは相当塩辛いものなので、あまり小さい子にはあげすぎない方がいいかも。
あと、ちょっと番外編としまして、このレバーケーゼ、チャーハンに意外と合います。
チャーハンに入れる焼き豚代わりに、レバーケーゼを小さく刻んで入れると、家で作る微妙に冴えないチャーハンがワンランクアップしますね。
意外とイケますので、よかったら皆さんも試してみてください!
焼き豚が簡単に手に入らない、オーストリア在住の方にお勧めです。
開封後のレバーケーゼは冷蔵庫に入れ(開封前も冷蔵必須ですが)、ソーセージと同じように、およそ4~5日を目安に食べきるようにしましょう。
おわりに
オーストリア人に愛される定番のファストフード「レバーケーゼ・ゼンメル」。
やみつきになる魅惑の軽食ですので、ウィーンに来たら皆さんもぜひ一度試してみてください!
レバーケーゼ・ゼンメルを食べるためにウィーンにまた行きたい…、そういうキケンな人まで出てきてしまいそうな癖になるおいしさです。