ウィーンは、よく「ヨーロッパでは比較的安全な都市」と言われます。
でも実際のところ、“どう安全”なのでしょうか。
旅行で訪れる人も、留学や移住を考えている人も、
「どこで、何に、どの程度まで気をつければ安全なのか」
気になるところだと思います。
実際、東京と同じ感覚で歩いていても大丈夫なのでしょうか。
この記事では、ウィーン全体の治安の傾向から始まって、
治安問題で名前が挙がりやすい区や駅、
警察が重点的に監視しているエリアまで、
現地での感覚を交えて整理しました。
「ウィーンは安全なのか?」を、ふんわりしたイメージではなく、
もう少し具体的に知りたい方の参考になれば幸いです。
ウィーンって、本当に安全なの?
「ウィーンはヨーロッパでも比較的安全な都市です」
――よく見かける一文です。
でも、“比較的”って、何と比べて?
東京?
ロンドン?
それとも、もっと治安が厳しい都市?
留学時代も合わせると、ウィーン在住歴は20年近くになる ♡すめぺん♡🐧 ですが、
幸いこれまで、暴力事件に巻き込まれそうになったことは一度もありません。
身近な友人たちにも、深刻な暴力被害の話はほとんど聞きません。
体感としても、安全な街で、
日本と変わらない感覚で過ごしています。
日本ではそれなりに遭遇していた、
痴漢や変質者にも会ったことがない分(あくまで♡すめぺん♡は、ですが…)、
日本より気を抜いてしまっている時すらあるかもしれません。
ただ――
スリや空き巣の話は、ちょいちょい耳にします。
ニュースを見れば、びっくりするような事件もまあまああります。
「安全」と言われる街でも、
まったく何も起きないわけではない。
そこで今回は、感覚やイメージではなく、
公式統計をもとに、数字でウィーンの治安を見てみることにしました。
下のグラフは、ヨーロッパの各主要都市および東京の、
窃盗・強盗・暴力犯罪の発生率です。



警視庁「令和4年中の犯罪収支」に基づき算出
比較してはっきり見えてくるのは、
ウィーンがどうこうよりまず、
東京の驚異的な犯罪率の低さ!😲
ヨーロッパでは治安が良い方と言われるウィーンですら、東京と比べると犯罪率は約8~25倍!
大犯罪都市のような値になっています😅
ヨーロッパの各主要都市と比較しても、
ウィーンのキャッチフレーズ、
<ヨーロッパで比較的安全な都市>に間違いはないようです。
ただ、東京と同じ感覚で気を抜いていると、
思いがけず痛い目に合うかも…というのが、
数値を見てもわかります。
近年、「闇バイト」による強盗事件なども問題となっていますが、
東京は世界的に見れば依然として、
最も安全な大都市の一つだということがわかります。
あっぱれ、東京!🇯🇵
実際に暮らしている感覚としては、
夜間や早朝に“雰囲気のよくないエリア”へは、
(近づかないで済むなら)できるだけ近づかないようにしますが、
普段の生活の中で、暴力に巻き込まれるような不安を感じることはほとんどありません。
その一方で、スリや盗難の話はよく耳にします。
私自身も、スーパーの中や人通りの少ない道で、
ヒヤッとしたことが幾度かあります。
WG(Wohngemeinschaft)、
つまりルームシェアで、同居人や掃除のおばさんに、
お金や物を盗まれたことも。
知人の中にも、
スリや盗難にあった人は何人もいますし、
空き巣に入られたケースも複数あります。
でも、暴力犯罪に巻き込まれたという話は、
身近では聞いたことがありません。
(知人の知人ぐらいにはいます…。)
街全体が小ぶりなので、
報道された暴力事件の現場が<うちからすぐ>なんてこともたまにあり、
そんな時は、やはり緊張しますね。
ウィーンは東京と比べても、
軽犯罪はそれなりに多いので“無防備でいい街”ではありませんが、
でも、“絶えず暴力におびえて暮らす街”でもない、と言えるかと思います。
ウィーンは“どこも同じ”じゃない?知っておきたい「治安」のリアル
治安で名前が挙がりやすい区
世界で最も住みやすい街のひとつ、ウィーン。
街全体で見れば安定していますが、23ある区(Bezirk)を細かく見ていくと、エリアごとに「街の顔」や雰囲気がガラリと変わります。
「実際、どこに気をつければいいの?」という方のために、警察の統計や最新ニュース(武器禁止区域の指定など)をもとに、現地で話題に上がりやすい5つのエリアをまとめました。
🏙 10区: Favoriten(ファヴォリーテン)
📊 基本情報
ウィーンで最も人口が多く、治安の話題で最も頻繁に名前が挙がる区です。
外国人率(外国籍の人 + 海外生まれでオーストリア国籍を取得した人)は 56.2%。
23区の中で 3位 です。
⚠️ 懸念点
ウィーン内で 犯罪認知件数や重大事件(殺人・暴行) の発生数が
上位になることが多いエリアです。
📍 主要スポット
Reumannplatz / Keplerplatz 周辺、
そしてその2地点を結ぶ Favoritenstraße の一部 は
2024年に 武器禁止区域 に指定されるなど、
警察による重点的な監視が行われています。
🏡 住宅エリアの様子
同じ10区でも
- U1の南部終点 Oberlaa 周辺
- 再開発地区 Sonnwendviertel
などは、家族世帯が多い 静かな住宅街 です。
🟢 まとめ
区全体が一様に危険というわけではありませんが、
エリアを注意して選ぶ必要があります。
🏙 15区: Rudolfsheim-Fünfhaus(ルドルフスハイム=フュンフハウス)
📊 基本情報
所得水準や居住環境の背景から、治安のイメージが固定化しやすい区の一つです。
外国人率(外国籍の人 + 海外生まれでオーストリア国籍を取得した人)は 56.4%。
ウィーン23区の中で 1位 となっています。
⚠️ 懸念点
以前より改善傾向にあるものの、
- ウィーン西駅(Westbahnhof)周辺
- ギュルテル(環状道路)沿い
では、薬物関連の問題や、夜間のトラブルが話題に上ることがあります。
📍 主要スポット
特に人の出入りが多い Westbahnhof駅 周辺 は、
交通の要所である一方、夜間には一定の注意が必要とされる場所です。
🏡 住宅エリアの様子
近年は再開発や住環境の改善も進んでおり、
住宅地として落ち着いたエリアも多く見られます。
🟢 まとめ
区全体が一様に危険というわけではありませんが、
一部の駅周辺や環状道路(ギュルテル)沿いでは注意が必要です。
🏙 20区: Brigittenau(ブリギッテナウ)
📊 基本情報
近年、暴力事件の報道が目立つようになっている区です。
外国人率(外国籍の人 + 海外生まれでオーストリア国籍を取得した人)は 56.3%。
ウィーン23区の中で 2位 となっています。
⚠️ 懸念点
U6の Jägerstraße駅 や Handelskai駅 周辺では、
暴力事件や性犯罪の発生が報じられることがあり、
特に 夜間の女性の一人歩きについて注意喚起 がなされることがあります。
🏡 住宅エリアの様子
ドナウ運河とドナウ川に挟まれた地域で、
住宅地として静かなエリアも多く存在します。
🟢 まとめ
区全体が危険というわけではありませんが、
一部の駅周辺で事件が報じられる確率は高めです。
🏙 2区: Leopoldstadt(レオポルトシュタット)
📊 基本情報
歴史的にユダヤ人が多く住んできた区で、
現在もその文化的な名残が色濃く残っています。
観光地である プラーター公園(Prater) を抱える一方、
一部のスポットでは治安が懸念されることがあります。
⚠️ 懸念点
特に注意が挙げられるのが、
巨大な交通結節点である Praterstern駅 周辺 です。
浮浪者やアルコール・薬物依存者が集まりやすい場所として知られ、
警察によるパトロールも常時行われています。
📍 主要スポット
Prater公園 とその周辺は、
観覧車などの観光施設が集まる人気エリアです。
🏡 住宅エリアの様子
昼間は観光客も多く、
公園エリアは穏やかな雰囲気です。
🟢 まとめ
区全体が危険というわけではありませんが、
Praterstern駅周辺 では注意が必要な場面もあります。
🏙 16区: Ottakring(オッタクリング)
📊 基本情報
多文化が混在する、活気のある区です。
一方で、一部のエリアでは治安に関する懸念が持たれることがあります。
⚠️ 懸念点
特に名前が挙がるのが、
Yppenplatz / Brunnenmarkt 周辺 です。
夜間の暴力事件を受け、
2025年には 武器禁止区域(Waffenverbotszone) に指定されました。
🏡 住宅エリアの様子
日中に市場やカフェを楽しむ分には、
ウィーンの他の地域と同様に問題ないことがほとんどです。
ただし、夜間の人通りが少ない時間帯や
広場の端のエリアなどでは、
引き続き警戒が必要とされています。
🟢 まとめ
市場やカフェで賑わう日中と、
夜間の雰囲気には差があるエリアです。
過度に心配する必要はありませんが、
時間帯や場所を意識する必要があります。
区よりも“駅”がポイント
ウィーンの治安は、「区」でざっくり語られることも多いのですが、
実際に暮らしていると、区全体よりも
- 駅
- 駅前広場
- 大きな乗り換え拠点
といった“点”のほうが現実的です。
同じ区の中でも、
数百メートル歩くだけで空気が変わることもあります。
ここでは、在住者の会話でも名前が出やすい駅を挙げます。
🚇 Reumannplatz / Keplerplatz
(U1・10区)
⚠️ 2024年に武器禁止区域(Waffenverbotszone)に指定されたエリア。
移民背景を持つ若者グループによる暴力事件や刃物事件が報道され、
ここ数年、ウィーンの治安の話題で 最も頻繁に名前が挙がる場所の一つです。
日中は商店が並ぶ、活気ある下町の繁華街ですが、
雰囲気の“微妙さ”は否めません。
用事がなければ長時間滞在する場所ではない、
という印象です。
夜間や早朝は、特に注意したほうがいいでしょう。
🚇 Praterstern
(U1 / U2・2区)
⚠️ ウィーン有数の巨大な乗り換え駅。
かつては治安の象徴のように語られた場所ですが、
2018年の飲酒禁止措置と警察の常駐強化 以降、以前ほどの荒れ方は見られません。
それでも、路上滞留やアルコール絡みのトラブルが完全になくなったわけではなく、
市内で唯一、アルコール禁止区域と武器禁止区域の、両方に指定されています。
日中は観光客も多く、乗り換え利用であれば特別な不安を感じる場面は少ないでしょう。
深夜帯は雰囲気が変わりますので、長居せず、すみやかに通過するのがおすすめ。
🚇 U6沿線
⚠️ ウィーン西側を南北に結ぶ路線。
ギュルテル(環状道路)沿いを走る区間が多く、
沿線には
- 風俗店
- 薬物依存症支援施設
- ホームレス支援施設
- 複数の交通結節点
が隣接しています。
そのため、利用者層が非常に多様で、他線とは雰囲気が違う路線 として知られています。
📍 近年話題に上がる駅
U6北部のいくつかの駅では、
若年層グループ間の衝突や暴力事件が報道されています。
特に名前が挙がることがあるのは
- Handelskai
- Jägerstraße
- Floridsdorf
などです。
🚋 関連する交通路線
ギュルテル(環状道路)沿いを一部並走し、
10区方面へ向かう トラム6番・18番 も、
U6と似た利用環境 になることがあります。
🏙 利用時の雰囲気
車内や駅構内で
- 酩酊状態の利用者
- 大声で騒ぐ人
- 口論
などに遭遇することがあります。
通常利用ができない路線ではありません。
ただし 深夜帯や人通りが減る時間帯 には、
単独利用や子ども連れの場合、
周囲への注意を少し強める意識が必要と感じる場面があります。
Gumpendorfer Straße駅
(依存症支援施設周辺)
⚠️ 近年、治安の話題で頻繁に名前が挙がる駅の一つ。
駅前には 薬物依存症者向けの支援施設 があり、
駅周辺や高架下では、支援対象者が滞在している光景を
日常的に見かけます。
日中でも路上滞在者が多いエリアで、
- 酩酊状態の人
- 大声でのやり取り
に遭遇することがあります。
駅近くの フリッツ・イムホフ公園(Fritz-Imhoff-Park)は、
麻薬問題の深刻化により、
夜間 閉鎖 されることになりました。
通過利用であれば特別な問題はありませんが、
長時間滞在する場所ではありません。
特に夜間は、周囲の状況を確認しながら
移動する意識を持っておくと安心です。
Josefstädter Straße駅
(ホームレス支援施設周辺)
⚠️ ホームレス支援施設が近くにある駅。
駅の近くには ホームレス支援センター があり、
周辺には施設利用者が集まる傾向があります。
公共空間での飲酒や口論が見られることがあり、
時間帯によっては落ち着かない雰囲気になることがあります。
日中の利用自体に大きな支障はありませんが、
夜間や人通りが少ない時間帯は、
駅周辺での長時間滞在は避け、
目的地へ速やかに移動するほうが現実的です。
北部エリア
(Handelskai / Jägerstraße / Floridsdorf駅 など)
⚠️ 近年、事件報道で名前が挙がることがある駅エリア。
これらの駅周辺では、近年、
暴力事件や若年層グループ間の衝突が複数報道されています。
多くは、駅前広場や周辺の公共空間で発生したケースです。
日常的には住宅地と商業施設が混在する一般的な生活圏ですが、
夜間に人だかりができている場所や騒がしい集団が滞留している場合は、
距離を取って移動する判断が現実的です。
駅エリア全体が危険というわけではありません。
Westbahnhof駅(西駅)
⚠️ ウィーン西部の主要ターミナル駅。
大型商業施設を併設しており、
日中は利用者が多く、警備体制も整っています。
駅構内や商業施設エリアは人通りが多く、
通常の利用で特別な不安を感じる場面は多くありません。
一方で夜間になると、
駅周辺の一部エリアや地下通路で
生活困窮者が滞在している光景が見られることがあります。
深夜帯は人通りが減る場所もあるため、
広場や通路に長時間滞在せず、
目的地へ移動する利用が現実的です。
🚇 Matzleinsdorfer Platz
(Sバーン / トラム・5区と10区境界)
⚠️ Sバーンと複数のトラムが交差する交通結節点。
Matzleinsdorfer Platzは、
5区と10区の境界に位置する乗り換え拠点です。
高架・地下通路・立体交差が複雑に入り組んだ構造で、
視界が遮られる場所や人の流れが分散する空間が多いのが特徴です。
駅周辺や高架下では、
生活困窮者が滞在している光景が日常的に見られます。
Reumannplatzのように
大規模な凶悪事件が頻発するエリアではありませんが、
広場や地下通路では、
夜間に限らず落ち着かない雰囲気になることがあります。
現在は 🚧U2延伸工事 の影響で動線が変更されており、
仮設通路や死角が増えています。
日中の乗り換え利用に大きな支障はありませんが、
夜間に地下通路を単独で移動する場合は、
周囲の状況を確認しながら通過するほうが現実的です。
🚇 Bahnhof Meidling
(U6/Sバーン・12区)
⚠️ ウィーンの主要ターミナルの一つ。
Sバーンや地下鉄、長距離列車が乗り入れる
交通の要所で、多種多様な人が行き交う場所です。
駅構内は近代化されており、
通常の利用で特別な不安を感じる場面は多くありません。
一方で、駅周辺や地下通路では、
ガラ的に微妙な集団が滞留していることがあり、
警察の巡回強化対象になることもあります。
日中の利用には特に問題はありません。
ただし、駅周辺の住宅街エリアは、
夜間になると人通りが少なくなるため、
一人で移動する場合は
周囲の状況を意識しながら歩くと安心です。
🚇 Wien Hauptbahnhof
(U1/Sバーン・10区)
⚠️ ウィーン最大級のターミナル駅。
再開発地区に整備された 比較的新しい中央駅 で、
国際列車や長距離列車が発着する ウィーンの主要交通拠点 です。
駅構内は開放的で明るく、
日中は観光客や通勤利用者が多く行き交います。
通常利用で、特別な不安を感じる場面は多くありません。
一方で近年は、
- 駅周辺や南口広場での口論
- 窃盗
- 若年層グループ間の衝突
などが報道されることがあります。
駅構内の 飲食店周辺や待合スペース では、
時間帯によって落ち着かない雰囲気になることがあります。
深夜や早朝には、
駅周辺に 生活困窮者が滞在している光景 が見られることがあり、
日中とは利用感覚が少し異なります。
昼間の通過利用であれば、
過度に恐れる必要はないでしょう。
警察が重点化しているエリア
🗡️🚫 武器禁止区域
(Waffenverbotszone)
警察は刃物を用いた暴力事件の増加を受け、
特定エリアを 武器禁止区域 に指定しています。
指定区域では、疑いがなくても所持品検査が可能になります。
現在、恒常的または期間指定で設定されている主な区域は以下です:
- Praterstern(2区)
- Reumannplatz / Keplerplatz 周辺(10区)
両プラッツ(広場)をつなぐ歩行者専用道路(Favoritenstraße)を含む広い範囲が対象 - Yppenplatz/Brunnenmarkt 周辺(16区・2025年導入)
🍺🚫 アルコール禁止区域
(Alkoholverbotszonen)
公共空間での飲酒に起因する騒乱や滞留対策として、
開栓済み酒類の所持・飲酒を禁止する区域があります。
主なエリア:
- Praterstern(2区)
- Franz-Jonas-Platz / Floridsdorf 駅前(21区)
- Böhmischer Prater(10区)
- Gumpendorfer Straße 駅周辺(6区)
🚓 集中検問が実施された主な交通結節点(2025年)
警察の 治安強化プロジェクト「Sicherheitsoffensive(安全攻勢)」として、
主に、暴力事件や薬物取引、またはアルコールに起因するトラブルが頻発していた
「交通の要所」や「広場」で集中検問が実施されました:
- Reumannplatz (10区): 武器禁止区域に指定された最重点地区。
- Keplerplatz (10区): 武器禁止区域に指定された最重点地区。薬物取引の取り締まり強化。
- Franz-Jonas-Platz (21区): Floridsdorf駅前。アルコール禁止区域の設定に伴う検問。
- Praterstern (2区): 武器・アルコール禁止区域。長年の重点監視地点。
- Bahnhof Meidling (12区): U6と鉄道の接続駅。生活困窮者や騒乱の対策。
- Franz-Josefs-Bahnhof (9区): 駅構内および周辺広場での治安維持。
- Handelskai (20区): 若者グループによる暴力対策。
- Gumpendorfer Straße (6区): 薬物依存症者の支援施設周辺の秩序維持。
- Westbahnhof / Christian-Broda-Platz (15区): U3/U6の接続点。夜間の治安対策。
いずれも交通量の多い広場や結節点であり、
日中の通常利用で強い危険を感じる場所ばかりではありません。
ただし、夜間や人通りが減る時間帯では、
滞留やトラブルが発生しやすい地点として警察が重点監視を行っています。
おわりに
ウィーンは、ヨーロッパの大都市の中では、確かに「安全な部類」に入る街です。
ただしそれは、「どこでも同じように安心できる」という意味ではありません。
実際には、
- 区によって雰囲気が違う
- 同じ区でも、駅周辺と住宅街では空気が変わる
- 時間帯によって印象が大きく変わる
といった、都市としてごく自然な特徴があります。
そのため、「〇区は危ない」「このあたりは安全」といった単純な見方よりも、
“場所”と“時間帯”を意識することが、現実的な安全対策になります。
ウィーンでは、日常生活の中で暴力に巻き込まれるような場面は多くありません。
一方で、スリや盗難といった軽犯罪は、決して珍しいものではありません。
少しだけ意識を向けておくだけで、避けられるトラブルも多い街です。
過度に怖がる必要はありませんが、
「何も起きない前提」で無防備に行動するよりも、
その街なりの距離感を知っておくほうが、安心して過ごせるはずです。
ウィーンは、落ち着いた暮らしやすさと、都市としてのにぎわいが共存する街です。
そのバランスをうまく感じながら、無理のない範囲で気をつけていきたいですね。
